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海・山・歴史を一日で制覇!秋の小田原よくばりウォーク-みちくさFeelog#10–

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みちくさの達人、サクちゃんです! 私の年間会員の親子さんを対象とした 今月(10月19日(日))の月一活動は、以前から「海のある地域に行こう!」と決めていたので、いつもの東京山側を飛び出し、8月のヘルスツーリズム研修でもお世話になった小田原へ行ってきました!


9:30 小田原駅スタート!まずは歴史にご挨拶

小田原駅の観光案内所前に集合。 まずは、北条氏政・氏照さんのお墓参りへ。歴史に思いを馳せながら、カトリック教会などを経由して、海辺を目指してゆっくりと歩きます🚶

山王川の河口に近い「浜町第一公園」のあたりから、ついに海辺へ!


みちくさ&ビーチクリーン、そして自由なランチタイム

ここから「御幸浜」まで、みんなで「みちくさ&ビーチクリーン」タイム。 (海へとつづくトンネル、ワクワクしますよね!)

ちなみに今回のビーチクリーン活動は、かながわ海岸美化財団さん(https://www.bikazaidan.or.jp/) から、ごみ袋を提供していただきました。実はこのシステム、袋の受け取り申請から活動後のごみ回収依頼まで、すべてオンライン上で完結してしまうんです。これには本当に脱帽でした!

同財団は、横須賀市の走水海岸から湯が原町の湯河原海岸まで、なんと150kmにもわたる自然海岸や河川河口部、海岸砂防林を、行政区域を越えて一体的に、しかも年間通して清掃されているそうです。

私たちが活動した御幸浜辺りが利用者が多いわりに綺麗だったのも、こうした財団の活動や、私たち以外にも多くの個人・団体の皆さんが日頃から頻繁に活動してくださっているおかげなんだろうなと、改めて感じました。

たっぷり歩いた後は、「小田原宿なりわい交流館」の辺りで自由時間=お昼ごはんです。 すぐ近くには「かまこぼ通り」も。 お弁当を広げる方、お店でしっかり食べる方、テイクアウトを楽しむ方…皆さん、思い思いに散策しながら、素敵なお店を見つけられたようでした。

ちなみに、この「なりわい交流館」などでは、日曜日に伝統的な「小田原ちょうちん」の製作体験を実施しているそうです。団体予約も可能とのことなので、次回はぜひプログラムに組み込んでみたいと思いました。自分で作った提灯を持って、夕暮れ時の海岸を歩く…なんていうのも、風情があって面白いかもしれませんね!


午後は海から山へ!秀吉が「天下人」として眺めた絶景

13:15に再集合し、午後の「みちくさ」スタート!

まずは「西海子(さいかち)通り」へ。このあたりは、かつて武家屋敷が並び、明治時代以降は山縣有朋など多くの偉人たちが別荘を構えた歴史あるエリアです。

その中にある「小田原文学館」(もとは田中光顕伯爵の別荘だそう!)の風情を楽しみつつ、今や朝早くから行列ができる人気の観光地となった「早川漁港」へ。新鮮な海の幸を求める人々や飲食店などの活気ある賑わいを抜け、早川駅へと向かいます🚶 小田原は温暖な気候から北原白秋や谷崎潤一郎といった多くの文人にも愛された土地。そんな歴史の香りを感じながら歩きました。

早川駅からは、いよいよ山登り。目指すは「石垣山一夜城」です。 自動車がやっと一台登れるか?という位、狭くて急な坂道が続き、みかん畑が拡がる斜面の道を2キロほどひたすら歩きます。中間地点の休憩所で一休みした以外は、ほぼノンストップ!ほぼ海抜0メートルの地点から、一気に海抜200メートルを越える山の上へとやって来ました。

ついに到着!ここからが、秀吉が事実上の天下統一を確信し、「天下人」として眺めたと言われる、あの絶景です! 眼下に広がる相Am相模湾は、フィリピン海プレートが沈み込む相模トラフに沿って形成された海岸線。プレート運動がつくり出したダイナミックな地形を一望できました。

この「一夜城」は、もちろん眼下の小田原城に籠城する北条氏を精神的に屈服させるために築かれました。 そもそも小田原城は、豊臣秀吉の天下取りの最後の障壁となるほどの堅城でした。**その強さの秘密は、2つのプレートの衝突で隆起した山地に加え、箱根火山の活動や早川・酒匂川がつくった深い谷といった自然の要塞地形を巧みに生かしていた点にあります。**この地形こそが、戦国時代には稀に見る100年間もの間、一族が支配し続けることができた領国経営をインフラ面から支えていた証拠とも言えます。

実際、あの武田信玄上杉謙信の猛攻さえも跳ね返した、戦国最強の城の一つと言えるでしょう。

この難攻不落の城をさらに守るため、城下町全体を城郭化する「総構(そうがまえ)」と呼ばれる壮大な防衛線が築かれ、長期の籠城が可能でした。実際、北条氏は食糧備蓄も十分で、1590年4月上旬から約3か月にわたり籠城を続けます。これは戦国時代最大規模の包囲戦であり、籠城戦としては異例の長さと規模を誇ります。

秀吉は、支城を次々と陥落させつつ、この石垣山に「一夜城」を築くことで、圧倒的な物量と権力を見せつけ、心理的圧力をかけ続けたのです。(食糧は十分でも、士気の低下や民心の動揺が北条氏の決定打となったわけですね。)

この城の出現と圧倒的な包囲網を前に、ついに北条氏は降伏。まさに天下統一が決定づけられた、歴史の転換点となったこの城が、単なる脅しのためだけでなく、関東では初となる“総石垣造り”の本格的な城郭であったことに驚かされます。なんでも、当時の技術力と威厳を誇示するために築かれたとされています。 現在は石垣の一部と基礎部分が残るのみですが、これだけの立派なお城を築いたのは、北条氏だけでなく、当時すでに恭順の姿勢を示していた他の関東の諸将たちにも大きな威厳を示し、反乱など起こさせないぞ、という秀吉の強い意図が観て取れるようでした。

帰り道、たまたま停留所🚏に来ていた観光巡回バス🚌に「今だ!」と飛び乗り! ガイドさんのお話をBGMに、今日歩いてきた道を振り返りながら市B市街地へ戻りました。


解散!…と思いきや、最後のお楽しみ

16時過ぎに小田原駅にて解散🚉 …といいつつ、半分くらいの家族は、駅チカの「minaka小田原」へ吸い込まれていきました(笑)

城下町のような素敵な佇まいの空間で、みんなでおやつタイムを楽しんだようです🍡🍰🧁✨ https://www.minaka-odawara.jp/


サクちゃんの感想:小田原の「懐の深さ」に感動!

当日は、小田原には奇跡的に雨雲がほとんどかからず、陽射しもちょうど良い、快適な活動日和となりました。

そして、子どもたちはいつも通り! どんな時でも、どんな場所でも、生きもの探しと鬼ごっこに夢中なのが、とっても印象的な一日でした。

小田原は、都心から日帰りで来られるのに、「海・山・城・食・歴史・文化」が全部そろっているのが本当にすごい!

特に素敵だなと感じたのは、蔵造りの古民家をリノベーションしたパン屋さん🍞など、歴史ある食品店が、街の景観を壊せずに、むしろ魅力を高める形でお店づくりをされていること。

駅前の「minaka小田原」も、最新の建物なのに、駅直結の利便性と「城下町」を意識したデザインがしっかり両立しています。 「城を中心に発展したまち」としての小田原の意思がブレずに表現されていて、とても共感できました。

また来たくなる、魅力いっぱいの「みちくさ」旅でした!


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