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悪い子は居ねがー~大みそかのなまはげ・秋田県男鹿市~ニッポンを歩こう144

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なまはげは、大晦日に秋田県男鹿半島で行われる風習。仮面をつけ藁の衣装をまとった神の使い(来訪神)を指す。国の重要無形文化財ならびにユネスコの無形文化遺産に登録されている。半島周辺の約80地区に引き継がれている。

正月支度をする夜半、なまはげは、地区内の家々を巡って厄払いをする。怠け者を諭す姿は、全国ニュースになるほどの知名度だ。特にその中心たる真山神社では、神事と位置付けられた「柴灯(せど)まつり」が行われる。

このように、伝統的な習俗は、秋田県を代表する観光コンテンツとなっている。そのため、真山神社の隣には、「男鹿真山伝承館」という古民家施設が置かれている。そして、時刻になると、建物の外が騒がしくなり、なまはげが家に入ってくる。家人との問答・接待の末に、なまはげたちは、この家を後にする。何も知らずに、伝承体験に参加すると、かなりの恐怖を感じる。

「泣ぐ子(ご)は居ねがー」「悪い子(ご)は居ねがー」と家々を練り歩く姿は、角があるために「鬼」と錯覚する。しかし、なまはげは、厄払いをする神様だ。泣き叫ぶ幼児や子供に対する教育の一つと理解されている。

このなまはげ体験やお化け屋敷などは、古き昔からの教育手法とも言える。その風習を今でも残している男鹿半島、是非、一度は体感いただきたいイベントである。

(2014.09.07.撮影)

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

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