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東京山側DMC、大阪・関西万博で国立公園の魅力を発信 ネイチャーポジティブが拓く地域創生の新たな可能性

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東京山側DMCは、2025年9月19日から23日にかけて開催された大阪・関西万博の企画展示「2030年ネイチャーポジティブの実現に向けて」にパネルを出展した。 環境省が主催したこの展示で、同社は活動拠点である秩父多摩甲斐国立公園の魅力を発信し、生物多様性の保全と持続可能な観光を結びつける先進的な取り組みをアピールした。これは、国立公園のブランド価値向上と、それを通じた地域創生への重要な一歩となるものである。

■万博来場者の関心を集めた「ネイチャーポジティブツーリズム」

会場となった大阪・関西万博のテーマウィーク「地球の未来と生物多様性」は、連日1000人を超える来場者で賑わいを見せた。その中で東京山側DMCは、秩父多摩甲斐国立公園が持つ豊かな自然資本と、その保全・活用を目指す「ネイチャーポジティブツーリズム」の具体的な事例をパネルで紹介した。

来場者との対話を通じて、首都圏にありながら秩父多摩甲斐国立公園の知名度がまだ十分ではないという課題が浮き彫りになった。 しかし、その一方で、同社の活動内容や国立公園の持つポテンシャルについて説明すると、多くの来場者が深い関心を示したという。今回の出展は、国立公園への理解を深め、交流人口の拡大、ひいては地域経済の活性化へとつなげる絶好の機会となった。自然環境の保全と持続可能な観光を両立させるという同社のビジョンが、多くの共感を得たことを示している。

■なぜ今、「ネイチャーポジティブ」が重要なのか

「ネイチャーポジティブ」とは、生物多様性の損失を止め、2030年までに回復軌道に乗せるという世界的な目標である。 観光産業においても、自然資本を持続的に活用していく上で不可欠な概念となりつつある。

環境省は、この目標達成に向け、企業の森や里地里山などを「自然共生サイト」として認定するなど、国内での取り組みを加速させている。 今回の企画展示もその一環であり、国立公園における上質な旅やネイチャーポジティブツーリズムの推進がテーマの一つとして掲げられた。

東京山側DMCの取り組みは、まさにこの国の政策と軌を一つにするものだ。国立公園という優れた地域資源を保護・育成し、その価値を国内外に発信すること。 それは、地球規模の課題解決に貢献するだけでなく、地域社会に新たな活力をもたらす持続可能な発展モデルを提示するものである。

今回の万博出展を契機に、秩父多摩甲斐国立公園が持つ価値が再認識され、ネイチャーポジティブを核とした新たなツーリズムが地域創生の原動力となることへの期待が高まる。

寄稿者:東京山側DMC 地域創生マチヅクリ事業部

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