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泥臭さから未来を描く─大阪・関西万博で語ったネイチャーポジティブ-みちくさFeelog #07

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皆さん、みちくさしてますか!
先日、2025年9月23日に大阪・関西万博の会場にて、東京山側DMCの「みちくさの達人サクちゃん」として、セミナーでお話しさせていただくという、大変光栄な機会をいただきました。

かつてレンジャー(自然保護官)としてお世話になった古巣・環境省の皆さま、そして同じ志を持つ国立公園オフィシャルパートナー企業の皆さまと、「ネイチャーポジティブ」をテーマにご一緒できたこと。本当に感慨深く、胸が熱くなる思いでした。


なぜゴミ拾いから地域づくりが始まったのか?

今回のセミナーでは、
『東京山側からはじまるネイチャーポジティブ ~森の恵みを未来につなぐ「六方よし」の地域づくり~』
と題し、私たちの泥臭い活動について、ありのままをお話ししました。

私たちの原点は、東京の秋川で行っている「リバークリーンナップ」。最初は川を綺麗にしたいという思いでしたが、すぐに「これは単なるゴミ拾いではない」と気づきました。

それは、ゴミを捨てた誰かを批判するのではなく、「なぜこんなにゴミが出るのか?」と自分たちの暮らしの姿勢(ライフスタンス)を見直すための「装置」だったのです。


足元に眠る日本の宝と「六方よし」

小さな活動から仲間が集まり、やがて「この地域の豊かな自然や文化はどこから来たのか?」という問いが生まれました。

答えは私たちの足元にありました。
日本は世界一大地が動く国。プレートのせめぎ合いが、地質・地形・生態系・文化という多様な「風土」を生み出してきたのです。これこそ未来につなぐべき宝です。

そして、この宝を活かすために大切にしているのが私たちの哲学「六方よし」。
例えば耕作放棄された田んぼを学びの場として再生することで、自然も人も社会も未来も、すべてにプラスの循環を生み出す挑戦を続けています。


万博の場で伝えたかったこと

私がこの場に立った最大の理由は、「未来へ歩む同志を探すため」でした。
私たちはまだ小さな会社で、力も知名度も足りません。だからこそ、この泥臭い活動に共感し、それぞれの地域で挑戦してくれる仲間が必要です。

美しいストーリーやブランドづくりも大切ですが、本当に価値があるのは現場の泥臭さ。行動の積み重ねこそが未来を変えていくと信じています。


講演を終えての実感と課題

今回の講演では、外部の来場者にどこまで深い部分を伝えられたかという点で課題も感じました。

しかし、主催者である環境省の皆さまや、国立公園オフィシャルパートナーの仲間たちには、情熱や方向性をしっかり届けられたと思います。
そして何より、自分たちの歩みを振り返り、次の一歩を考えるうえで貴重な機会となりました。

全く期待せずに立ち寄ってくださった方々の中には「東京に山なんてあるの?」と驚かれた方もいたかもしれません。そんな方にどう伝えれば響くのか──。今回はそのための最高のトレーニングになりました。


これからも泥臭く

この素晴らしい経験を糧に、これからも泥臭く、一歩ずつ前へ進んでいきます。
ご清聴いただき、本当にありがとうございました!


イベント概要

  • イベント名: 大阪・関西万博 環境省主催 「2030年ネイチャーポジティブの実現に向けて」
  • 講演タイトル: 東京山側からはじまるネイチャーポジティブ ~森の恵みを未来につなぐ、「六方よし」の地域づくり~
  • 日時: 2025年9月23日(火・祝) 10:30~11:30
  • 場所: 大阪・関西万博 会場内ギャラリーWEST 環境省ブース
  • 登壇者: 櫻澤 裕樹(株式会社東京山側DMC 探究型自然体験学習スクール校長)

関連サイト(環境省ウェブサイト)

大阪・関西万博における企画展示「2030年ネイチャーポジティブの実現に向けて」と「日本の国立公園」について | 報道発表資料 | 環境省

2030年ネイチャーポジティブの実現に向けて ー 自然とその恵みを、私たちが守り・つなげていくために ー | 大阪・関西万博テーマウィーク

概要記事(東京山側DMC 地域創生マチヅクリ事業部)

【開催報告】大阪・関西万博で東京山側DMCが登壇、ネイチャーポジティブと地域創生の未来を語る | ツーリズムメディアサービス(TMS)

東京山側DMC、大阪・関西万博で国立公園の魅力を発信 ネイチャーポジティブが拓く地域創生の新たな可能性 | ツーリズムメディアサービス(TMS)

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