国土交通省(物流・自動車局旅客課)は9月26日、バス運転者の賃金引上げ原資の確保に向けて貸切バスの新たな運賃・料金を公示した。賃金水準を全産業平均給与額まで引き上げることが不可欠であり、運転者の担い手不足の解消を図る。
貸切バス運転者の確保は喫緊の課題だが、運転者の平均給与額は全産業平均給与額を下回る状況が続いている。今回の公示では、同日に地方運輸局長が基準額を公示し、11月1日までに貸切バス事業者が新運賃・料金の適用を順次開始する。
経過措置として新たな運賃・料金の実施日までに運送の引受を合意した場合には、契約の締結が実施日以降であっても、従前の運賃・料金による額を適用できる。
