デジタルアート集団チームラボは10月7日、京都市南区に新たな常設ミュージアム「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」を開業した。
京都駅から徒歩圏内に立地する同ミュージアムは、延べ面積約1万平方メートルと国内最大規模を誇る。日本未発表を含む50点以上の作品で構成され、開館初日から翌週分までのチケットが完売した。午前9時の開館時には国内外から多くの来場者が訪れた。
オープニングセレモニーで、松井孝治京都市長は「テクノロジーとアートの融合が人々の心を揺さぶる。文化芸術を通じて京都のまちづくりをさらに進めたい」と述べた。
チームラボの猪子寿之代表は「京都の寺院や庭園に触れる中で、古典絵画が『歩きながら体験する空間芸術』であることに気づいた。人の存在によって変化し、境界なく連続する世界を表現したい」と語り、「ここは認識が拡張する場所、存在の宇宙、認識の宇宙だ」と新しい芸術観を示した。
来場したカナダ人カップルは「ニューヨークや東京でもチームラボを見たが、京都の作品はより幻想的だった。壁に触れると滝が変化し、花が散っていく様子に感動した」と話した。
京都市内から訪れた女性客は「初めて体験したが、泡のような巨大彫刻や銀色の球体が動き続ける展示に驚いた」と興奮を語った。
ミュージアムの開館時間は9時~21時(最終入館19時30分)。チケットは事前日時指定制で、大人3400円から(変動制)、中高生2800円、子ども1800円、3歳以下無料。