認証取得とモニターツアーの実施
9月30日(火)、東京都八王子市の高尾山エリアにて、「霊気満山 高尾山ウェルネスハイク」のモニターツアーが開催されました。
本プログラムは、八王子観光コンベンション協会が2025年7月に、経済産業省「健康寿命延伸産業創出推進事業」の一環として創設されたヘルスツーリズム認証制度を、東京都で唯一(同年10月時点)取得した法人向けヘルスツーリズムです。プログラムの実施は、同協会と連携している東京山側DMCが担っています。
ヘルスツーリズム認証制度は、「地域資源と専門的な健康サービスを組み合わせ、健康の維持・増進を図るツーリズム」を認証対象としており、高尾山をフィールドに展開される本プログラムは、自然・歴史・文化資源に加え、健康チェックや測定のプロセスを組み込んだ設計が高く評価されました。
当日は、京王電鉄、京王観光、森永乳業、高尾の森わくわくビレッジ、理学療法士など、多様な業種の企業・専門職が参加し、ヘルスツーリズムが掲げる「自然環境を活用した健康増進・行動変容の促進」という理念のもと、実証的な体験が行われました。

五感と数値で捉える“自ら整える力”
本プログラムでは、開始時に血圧、唾液アミラーゼ、自律神経指標、気分尺度(VAS)などを測定し、体験の途中や終了時にも一部の測定を実施します。これにより、自然環境下での体験が心身に及ぼす影響を、数値で捉えることができます。




森林の中で歩行や深呼吸に意識を向け、鳥のさえずりや風の音、光と影の変化に集中する——そうした時間を通じて、参加者は自身の「感覚」と「状態」に自然と向き合い始めます。このプロセスは、緊張の緩和や注意力の再構築を促します。

参加者からは、「身体が落ち着いてくる感覚があった」「思考が明瞭になった」といった実感の声があがりました。
ガイドの力が生む“地域資源の深掘り”
年間約300万人の登山者が訪れる高尾山ですが、今回のプログラムでは日頃見過ごされがちな「語られていない資源」に光が当てられました。
ガイドを務めた東京山側DMCの櫻澤裕樹氏は、登山道の成り立ちや髙尾山薬王院の信仰文化、周辺の地質構造や自生植物の特性に至るまで、分野横断的な知見をもとに各所での「意味づけ」を丁寧に紐解いていきました。

こうした解説は、参加者の場所に対する理解を深めるだけでなく、「注意力」「没入感」「対話力」といった非認知能力への働きかけとしても機能しており、企業の創造性や多様性の学びにも通じる構成となっていました。



健康経営と人的資本経営を支えるプログラム設計
本プログラムは、以下の観点において、健康経営を実践する企業にとって極めて導入価値の高い内容となっています:
- 行動変容の促進:呼吸や歩行への意識化、集中力の回復など、自己調整力の習得に寄与
- 人的資本経営との親和性:エンゲージメント、創造性、メンタルヘルスといった無形資産の強化に直結
- SDGs/ESG文脈との接続:地域との関係性や社会的投資効果が高く、企業広報・IR活動にも活用可能
- 好アクセス:都心から約1時間の立地により、研修・福利厚生のプログラムとして導入しやすい
本プログラムを体験した参加者からは、「これまで何度も訪れた高尾山だったが、今回ほど新しい視点を得られたことはなかった」「知的興奮を覚えるような体験だった」「数値データと体感の両方から健康に向き合えたことで、行動変容へのきっかけになった」といった声が寄せられました。

企業の持続的成長を支える、未来への健康投資
都心から約1時間という優れたアクセスに加え、ミシュラン三つ星や日本遺産にも認定された豊かな自然と文化を持つ高尾山の環境を最大限に活用し、専門家が開発した科学的根拠に基づく「霊気満山 高尾山ウェルネスハイク」は、企業にとって実装可能性の高い「健康投資」として注目されています。
実際に本プログラムでは、メンタルヘルスケアやチームのエンゲージメント強化、福利厚生の魅力度向上、SDGs・ESG経営の可視化といった領域で、活用の幅が広がりつつあります。また、既存の集合研修やアクティビティと比較しても、健康チェックや客観的指標を含んだ設計により、実効性と費用対効果の両面で高い評価を受けています。
本プログラムにご関心をお持ちの企業には、導入のステップや活用のイメージの具体的なご案内や、課題・目的に合わせた最適なプランのご提案が可能です。
下記までお気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
高尾山口観光案内所(むささびハウス)
TEL:042-673-3461
メール:nature_program@hkc.or.jp