東京二期会は、ヨハン・シュトラウスⅡ世の生誕200年を記念し、オペレッタ「こうもり」を11月27~30日に日生劇場(東京都千代田区)で上演する。ベルリン・コーミッシェ・オーパーとの提携による人気シリーズの集大成で、日本での最終公演となる。
「こうもり」は19世紀ウィーンの社交界を舞台に、仮面と嘘が織りなす人間模様を軽妙な音楽で描いた名作。ワルツ王と呼ばれたシュトラウスの代表作として、世界中で愛され続けている。舞踏会の華やかさと風刺に満ちた物語が、ヨーロッパの香りとともによみがえる。
指揮は、札幌交響楽団首席指揮者で、次期プラハ放送交響楽団首席指揮者兼芸術監督に就任予定のエリアス・グランディ。オペレッタに欠かせない軽やかさと繊細な情感を描き出す。演出は、ベルリン・コーミッシェ・オーパー前総裁で、チューリヒ歌劇場などでも活躍してきたアンドレアス・ホモキが手がける。
キャストには、前回公演でも評価を得た大沼徹や木下美穂子をはじめ、若手注目株の黒田祐貴と菅原洋平がファルケ役で日替わりで出演する。
公演はドイツ語歌唱、日本語台詞のハイブリッド形式で上演。合唱は二期会合唱団、管弦楽は新日本フィルハーモニー交響楽団が務める。
チケットは全席指定で、S席2万2000円、A席1万5000円など。詳細は東京二期会公式サイトで確認できる。