東武トップツアーズは、埼玉県春日部市の首都圏外郭放水路で新たな防災体験ツアー「地下神殿で幻想空間体験!流域治水ライトアップコース」を11月11日から開始する。
防災ツーリズムをテーマに展開する同社の「8つのパワーアップ計画」の最後を飾る取り組みで、地下神殿と呼ばれる調圧水槽を舞台に光と音の演出による幻想的な体験を提供する。
首都圏外郭放水路は地底50メートルに広がる世界最大級の地下放水路で、豪雨時には中川や倉松川などの水を取り込み、江戸川に放流する役割を担う。
中心施設の調圧水槽は巨大な柱が林立し、「防災地下神殿」とも称される。今回のライトアップコースでは、「水害から日常を守る、首都圏外郭放水路とみんなの流域治水」をテーマに、①豪雨の予兆、②洪水発生(危機)、③放水路稼働、④晴れ上がり(防災意識の向上)という4つのフェーズで構成。音響と照明が連動し、災害の流れを臨場感たっぷりに再現する。
同社は今年3月、国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所、春日部市と連携し、「災害の自分事化10万人計画」を掲げた防災ツーリズム推進策を発表。今回の新コースはその一環となる。
従来の見学型ツアーをさらに発展させ、来訪者が楽しみながら防災意識を高められる内容となっている。
料金は1人1,500円。詳細なスケジュールや予約方法は「首都圏外郭放水路」公式サイトで確認できる。