ミシュランガイドは10月8日、2025年の日本におけるホテルセレクション「ミシュランキー」を発表した。宿泊体験における卓越した魅力を評価する制度で、今年は3ミシュランキーが7軒、2ミシュランキーが20軒、1ミシュランキーが101軒選ばれた。
ミシュランキーは、レストランの星評価に相当する新しいホテル格付け制度で、建築・デザイン、サービスの質、独自性、価格に見合う価値、地域体験の5つの基準を総合的に評価する。単なる宿泊施設ではなく、旅を豊かにする体験を提供するホテル・旅館が対象となる。
3ミシュランキーには、昨年2キーから昇格した静岡県伊豆市の「あさば」が新たに加わった。創業530年の老舗旅館で、竹林に囲まれた池畔の佇まいと、伝統と洗練が調和した滞在体験が高く評価された。このほか、アマネム(三重県志摩市)、ホテル ザ ミツイ キョウト(京都市)、強羅花壇(神奈川県箱根町)、フォーシーズンズホテル東京大手町、パレスホテル東京、ブルガリホテル東京の計7軒が選ばれている。
新たな2ミシュランキーには、「ローズウッド宮古島」(沖縄県宮古島市)や「御宿 竹林亭」(佐賀県武雄市)が新規掲載され、「雅叙苑」(鹿児島県霧島市)、「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」(長野県御代田町)が1キーから昇格した。
1ミシュランキーには18軒が新たに加わり、13都道府県から多様な宿が選出された。富士スピードウェイに隣接する「富士スピードウェイホテル」や、海辺の断崖を活用した「イズモ ホテル ザ クリフ」(島根県出雲市)、アートと宿泊が融合する「ベネッセハウス」(香川県直島町)など、個性豊かな施設が並ぶ。
ミシュランキーの導入は2024年に始まり、今年で2回目。ミシュランの専門チームが世界中で滞在調査を行い、特別な体験を提供する宿を厳選している。