ロケツーリズム協議会(藤崎慎一会長、東京都港区)は9月25日、渋谷キューズ(東京都渋谷区)で2025年度3回目の会合を開いた。自治体や企業がロケ実績の活用による地域活性化をはかろうと、撮影のトラブルを未然に防ぐための「撮影規約書」について学んだ。撮影に関する規約の整備がスムーズなロケーション撮影につながった成功事例を通じて、規約書の重要性への理解を深めた。約130人が参加した。
当日は、制作業界やロケ対応の基礎を学ぶロケーションサービスコース①、実践的な提案・見せ方の方法や活用を見据えたロケ対応を学習するロケーションサービスコース②、撮影実績の活用やタイアップに向けて、より高度な交渉方法や権利処理のノウハウを学ぶプロモーションコース、効率的な誘致や活用に向けてディスカッションを行う企業コースに分かれて、ワーキングが行われた。
映画・ドラマプロデューサーなどの制作者も参加し、受け入れる自治体や企業に求める現場対応についてアドバイスした。
TBSの鈴木早苗プロデューサーは「地域住民が価値を感じにくい(工場の廃屋や古い建物などの)風景も、制作者にとっては宝となることがある。次回のマッチング大会では、こうした情報を持ち寄るのも有効だと思っている」と語った。