観光庁は10月15日、7~9月期の「インバウンド消費動向調査(1次速報)」を発表した。訪日外国人旅行消費額は前年同期比11.1%増の2兆1,310億円で、前年同期(1兆9,186億円)を上回り、好調を維持した。
国籍・地域別では、中国が5,901億円(構成比27.7%)で最多。次いで台湾3,020億円(同14.2%)、米国2,215億円(同10.4%)、韓国2,070億円(同9.7%)、香港1,139億円(同5.3%)の順。中国、台湾、米国はいずれも前年同期を上回ったが、韓国は10.4%減、香港は31.5%減となった。
費目別では、宿泊費が全体の36.6%を占め7,797億円で最多。次いで買物代(25.5%、5,427億円)、飲食費(22.9%、4,884億円)の順。宿泊費と飲食費、娯楽等サービス費はいずれも前年より構成比が上昇した。
訪日外国人1人当たりの旅行支出は21万9,000円で、前年同期比0.2%減。国籍別ではドイツが43万6,000円で最も高く、次いで英国36万円、スペイン35万5,000円。買物代では中国がトップとなった。