エムズホテルマネジメント(代表清算人=辻井康平氏、京都府京都市)は9月26日(金)に、京都地裁から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は約12億円。
同社は2016(平成28)年4月に設立。京都市内の不動産業者からホテルの運営事業を承継した経緯があり、19年3月には京都市内の同業者が同社を買収していた。
同市内で「JAPANING」などのブランド名で、ホテルやゲストハウス(1~50室の中小規模施設)の運営を手掛け、施設の大半は不動産オーナーから借り上げる形態で、ピーク時の19年10月期には年間収入高約7億円を計上していた。
しかし、20年以降は新型コロナの影響で観光客は急減。「21年10月期の年間収入高は数千万円に落ち込み、その後は運営する施設の大半が契約解除や売却を余儀なくされていた」(帝国データバンク)という。
22年10月期以降は収入高をほとんどあげられず、23年に入り休眠状態に。25年6月30日に開いた株主総会の決議により解散していた。
情報提供 旅行新聞新社(https://www.ryoko-net.co.jp/?p=157182)