エイチ・アイ・エス(HIS)は10月22日、観光土産品の製造や販売などを行うサウスウイングの株式を取得し、子会社化したことを発表した。サウスウイングの既存株主から議決権所有割合の80%を取得。株式の取得は、中期経営計画を達成するための「新規領域への挑戦」の一環で、コア事業である旅行事業とのシナジーを創出する。
同社グループは、創業から旅行事業を核に、“「心躍る」を解き放つ”をパーパスとして、人々の「心躍る」体験のサポートをしてきた。現在は、中期経営計画(2024~2026年10月期)で「コア領域の変革」「新規領域への挑戦」を方針とし、「旅行関連事業・非旅行事業の成長」を重点戦略の一つとして掲げ、事業の多角化と持続的成長を目指している。
サウスウイングは、沖縄随一の観光地である国際通りにおいて、好立地で観光土産品店「KIDHOUSE」を6店舗運営し、「沖縄の海」をテーマにした魅力的な店舗づくりや、工芸品・酒類などの高付加価値商材を訴求する提案型販売ノウハウを有し創業30年以上の実績と強固な地元基盤を築いている。対象会社をグループに迎え入れることで、国内148拠点、海外58カ国140拠点を有する当社グループのネットワークを活用し、ツアー客の誘致や、同社が運営するホテル事業、地域創生事業との連携を強化することで、沖縄観光市場における収益基盤の強化を図る。