岐阜県白川村と富山県南砺市にまたがる「白川郷・五箇山の合掌造り集落」は、1995年のユネスコ世界文化遺産登録から30周年を迎えた。
これを記念し、両自治体は3つの世界遺産集落(白川郷〈荻町〉、五箇山〈相倉・菅沼〉)の魅力を紹介するパンフレットを制作し、主要施設で無料配布を始めた。パンフレットはスタンプ台紙も兼ねており、3集落を巡りながら地域の文化と風景を体験できる。
白川郷は雄大でにぎわう村、相倉は山あいの穏やかな農村、菅沼は谷間にたたずむ静かな小集落と、それぞれ異なる表情を持つ。登録30周年という節目を契機に、3集落をつなぐ広域的な周遊を促す。
パンフレットでは「世界遺産バス」(加越能バス)のルートや利用方法も紹介。マイカーに頼らず、公共交通機関を利用した周遊を推奨している。
パンフレットのQRコードから、「白川郷・五箇山デジタルヘリテージセンター」へのアクセスにも期待する。メタバース空間で合掌造り集落を散策・体験できる。デジタル技術を通じて「ありのままの暮らし」を伝える。