JTBとジェーシービーの合弁会社であるJ&J事業創造(野元功一社長、東京都千代田区)は10月23日、クラスター(加藤直人CEO、東京都品川区)と新たなサービス「ジチタイメタバース(商標出願中)」を開始した。全国の自治体が直面する人口減少や交流人口の拡大などの課題に対し、新たな解決策として、JTBが各自治体の営業推進を支援する。
ジチタイメタバースは、J&Jが持つ「バーチャルDX」の戦略設計とJTBの地域に根差したネットワーク、クラスターの持つ技術基盤を融合した包括的なサービス。バーチャル空間上にAIアバターを配置し、住民からの問い合わせや基本的な手続き案内といった日常的な業務を対応することで、職員の負担軽減と住民の満足度向上が期待できる。

メタバース関連事業に取り組んでいない自治体向けに、多額の初期費用を必要としない基本空間を活用したトライアルプランを用意する。匿名性や時間、場所を選ばないメリットを生かし、地域住民の交流促進や不登校支援、既存のイベントや各種相談会をバーチャル空間で実施できる。
同サービスは単なる空間提供と異なり、JTBの自治体とのネットワークを生かし、バーチャルとリアルを掛け合わせた新たな交流のカタチを提案。課題を解決するトータルなソリューションサービスを提供していく。

10月30日(木)に、初回となるイベント「地域おこし協力隊募集説明会inメタバース~つながる、見つかる、新しいふるさと~」を開く。匿名性や場所を選ばないバーチャル空間のメリットを生かし、地方自治体の移住・定住政策の鍵となる「地域おこし協力隊」の募集情報を、全国のインターネットに慣れ親しんだ世代へ発信する。
情報提供 旅行新聞新社(https://www.ryoko-net.co.jp/?p=157420)