宮城県は11月14日から16日まで、「アジア・トレイルズ・カンファレンス2025 in 宮城(ATC2025)」を開催する。
アジアをはじめ世界各国・地域のトレッキング愛好家や関係者が集う国際会議で、日本開催は2015年の鳥取大会以来2回目、宮城では初めてとなる。テーマは「歩こう、感じよう、育てよう 地域とともに繋ぐ道(Walk with Communities, Connect Trails for the Future)」。
初日の14日には、蔵王町のメルキュール宮城蔵王リゾート&スパでシンポジウムを実施。基調講演にはモンベル代表取締役会長の辰野勇氏が登壇するほか、日本や韓国、米国、ブラジル、オーストラリアの専門家らがトレイルの地域連携や持続可能性、観光との関係などをテーマに講演・討論を行う。
15日と16日には、韓国・済州島発祥の「オルレ」をベースとした宮城版トレイル「宮城オルレ」の新コース開設を記念したウォーキングイベントを行う。
オルレとは、地域の自然や暮らしを身近に感じながら歩くことを目的としたトレイルコースで、民家の路地裏や田園風景、森や海岸沿いなどをつなぎ、地域の日常と観光を結ぶ「歩く旅の道」とされる。
2018年にスタートした宮城オルレはこれまでに5コースが整備され、約8万人が利用してきた。今回新たに加わるのは、蔵王の自然と温泉を満喫できる「蔵王・遠刈田温泉コース」と、史跡や国宝を巡る「多賀城コース」の2ルート。いずれも地域の魅力を五感で味わえるコースとして整備された。
両日には地元グルメやアジアの料理を楽しめる「ASIA HOTTO! Festival(アジアホットフェスティバル)」も開かれる。15日は遠刈田温泉、16日は多賀城跡あやめ園を会場とし、美容や健康の体験ブースなども登場する。