日本ヘルスツーリズム振興機構は、2026年1月23日から東京都八王子市で「ヘルスツーリズム人材育成講座」を開催する。本講座は、次世代ヘルスケア産業として注目される「ヘルスツーリズム」の品質確保と拡大を目的に実施され、受講後、認定試験に合格した者には「日本ヘルスツーリズムアテンダント」の資格が付与される。会場は「高尾の森わくわくビレッジ」で、第1回(1月23日~24日)と第2回(1月25日~26日)の計2回行われる。
地域資源を活かす「ヘルスツーリズム」の専門家育成
観光産業において、旅を通じた健康増進を図る「ヘルスツーリズム」は、高付加価値な観光形態として期待されている。本講座は、座学と実地研修を組み合わせた2日間のプログラムを通じ、地域資源を活用した健康プログラムを企画・運営できる人材を育成するものである。
初日の講義では、日本ヘルスツーリズム振興機構理事長の下光輝一氏らが、健康づくり施策の概論やヘルスツーリズム論、ストレス理論などを解説する。2日目の実習では、ウェルネスツーリズム研究所代表の木下藤寿氏が講師となり、屋外での健康プログラムやウォーキング、レジスタンストレーニングの実践指導を行う。
特に、開催地である八王子・高尾エリアは豊かな自然環境を有しており、地域固有の資源を健康素材として活用する実践的なノウハウを学ぶ好機となる。
資格更新と多職種連携の場
本講座は、観光事業者だけでなく、医療・保健従事者にとっても重要な学びの場となる。
- 資格認定: 全講座を受講し試験に合格すると「日本ヘルスツーリズムアテンダント」の資格が得られる。
- 単位認定: 「健康運動指導士」および「健康運動実践指導者」の登録更新に必要な履修単位(講義7単位、実習8単位)として認められる。
- 対象者: 旅行会社スタッフやDMO職員といった観光関係者に加え、保健師、看護師、理学療法士、管理栄養士などの専門職が対象となる。
異業種からの参加者が交流することで、医学的なエビデンスと観光のエンターテインメント性を融合させた、新たな地域ビジネスの創出につながることが期待される。
開催概要と申込方法
講座は同内容で2回開催され、都合の良い日程を選択できる。
- 日時:
- 第1回: 2026年1月23日~1月24日
- 第2回: 2026年1月25日~1月26日
- 会場: 高尾の森わくわくビレッジ(東京都八王子市川町55)
- 受講料: 2日間 30,000円(税込) ※宿泊費・交通費は含まない
- 健康運動指導士等の更新単位取得のみを目的とする場合、1日単位での受講も可能(1日目: 14,000円、2日目: 16,000円)。
- 定員: 各回50名(先着順)
- 申込: 専用リンクより申し込む。
- 詳しくはこちら
https://www.npo-healthtourism.or.jp/event/event_detail98.html
読者の皆様へ
本イベントは、地域の自然資源を「健康」という付加価値に変え、持続可能な観光地域づくりを推進するための実践的な講座です。観光による地方創生を志すDMOや自治体担当者、新たな事業展開を模索する観光事業者の方は、受講を検討してみてはいかがでしょうか。