観光庁は1月16日、スポーツ庁、文化庁と連携して実施した「スポーツ文化ツーリズムアワード2025」の受賞団体を発表した。
スポーツと文化を組み合わせた観光の普及と拡大を目的とする表彰制度で、今回は25件の応募の中から本賞3件、特別賞3件の計6件を選定した。受賞団体は2月19日に東京都内で開かれるシンポジウムで表彰される。
大賞のスポーツ文化ツーリズム賞には、ホンダモビリティランドが手がける「F1日本グランプリ」の取り組みが選ばれた。1987年から三重県鈴鹿市で継続開催してきたF1を核に、自治体や企業と連携した運営体制を構築。歌舞伎公演や和太鼓演奏、地元食材を使った飲食提供などを通じて日本文化を発信するとともに、観戦と観光を組み合わせた周遊施策により地域経済への波及を生んでいる点が評価された。
スポーツツーリズム賞は、長野県木島平村で開催される「奥信濃100トレイルランニングレース」を運営する奥信濃100実行委員会が受賞した。「100年先もおもしろい地域」を掲げ、古道整備やキッズレースの実施、オフシーズンの体験企画などを通じて、単発に終わらない通年型の観光誘客を実現している点が高く評価された。
文化ツーリズム賞には、長野県佐久地域で酒蔵滞在型プログラムを展開するKURABITO STAYが選ばれた。現役の酒蔵に宿泊し、麹づくりや仕込みを体験する「蔵人体験」を中核に、日本酒文化と地域の歴史資源を組み合わせた滞在型観光を創出。インバウンド客の獲得や地域内消費の循環にもつなげている。
特別賞の食文化ツーリズム賞は、香川県で開催される「ウルトラうどんマラニック」が受賞した。県内の讃岐うどん店をエイドステーションに見立て、走りながら食文化を体験する大会として独自性を確立。県外参加者が多数を占め、宿泊や飲食を含めた経済効果を地域にもたらしている。