富山県高岡市は、地域観光団体が主催する「日本まちあるきフォーラムin高岡」の開催に向け、クラウドファンディング型ふるさと納税を活用した資金調達を進めている。市が推進する「クラウドファンディングたかおか事業」の一環。プラットフォーム「CAMPFIREふるさと納税」を通じて寄附を募り、地域活性化と市民参加型観光の強化を目指す。
同市は「住みたいまち 高岡」の実現を掲げ、市民や団体、企業が地域課題を主体的に捉え、解決に向けた挑戦を後押ししている。今回のプロジェクトもその一例で、民間主体の活動を行政が制度面で支援する官民連携型モデルとして位置付けられる。
「日本まちあるきフォーラムin高岡」は、地域観光の案内技術や情報発信力の向上を目的とした市民参加型の学びと交流の場。若年層の参画を促し、まち歩きや交流を通じて地域の歴史や文化を再発見することで、シビックプライドの醸成と地域の魅力の磨き上げ、さらには交流人口の拡大を図る。寄附募集は2月28日まで。
高岡市は、富山県西部の中核都市として発展してきた歴史を持つ。日本の渚百選に選ばれた雨晴海岸からは、海越しに3,000メートル級の立山連峰を望む景観が広がり、自然と文化が調和する地域として知られる。慶長14年(1609年)、加賀前田家二代当主・前田利長によって高岡城が築かれて以来、銅器や漆器、菅笠といった伝統工芸が脈々と受け継がれてきた。
観光施策においては、歴史資源と市民主体の活動を組み合わせた持続可能な地域づくりが重要視される中、クラウドファンディングを通じた参加型の資金調達は、地域への関与を広げる新たな手法として注目されている。今回の挑戦は、高岡の文化と人をつなぐ取り組みとして、地域内外の支援を集めることになりそうだ。