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山梨県北杜市、歴史古道「信玄棒道」を舞台に2日間の没入型忍者体験ツアーを始動

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八ヶ岳の自然・歴史・食文化を融合した高付加価値文化体験、台湾をはじめとする海外市場へ発信 ―

J山梨県北杜市は、首都圏からのアクセスも良く、富士山や南アルプス、八ヶ岳の雄大な山々に囲まれた自然観光都市として知られている。同市において、歴史ある山岳古道「信玄棒道」を舞台とした1泊2日の体験型観光プログラム「2日間の忍者修行体験ツアー」が始動する。同企画は、地域で観光開発に取り組む八ヶ岳歴史の道ツーリズム推進委員会が中心となり、旅行会社や地元自治体・事業者が連携して展開されるもので、自然、歴史、伝統的な暮らし、地域食文化を融合させた没入型の文化観光として造成されるもの。特に同市とこれまでも交流が多く行われてきた台湾市場を重点ターゲットとし、訪日外国人旅行者向けの高付加価値観光商品として展開される。今回は、同ツアーについて紹介する。

信玄棒道は、戦国武将・武田信玄が軍事移動や物資輸送のために整備したと伝えられる歴史街道で、現在も石積みや地形、当時の面影を残す道筋が残り、16世紀の面影を今に伝えている。八ヶ岳南麓の森林地帯を貫くこの古道は、歩くこと自体が歴史体験となる希少な文化資源である。参加者は忍者装束に身を包み、専門指導者のもとで忍術の基本動作や歩法、所作、呼吸法、精神性を学びながら古道を進む。単なるコスプレ体験ではなく、当時の武士や忍者の役割、生活様式、思想に触れる学習型の文化体験として設計されている点が大きな特徴である。

ツアーは2日間で構成される。初日はJR小淵沢駅周辺の「HAPPY MEDIUM CLUB」に集合し、装束の着付けや基本動作の指導を受けることで体験の導入を行う。その後、忍者の礼法や歩行技術、呼吸法、精神統一などを学ぶ。江戸期の面影を残す地域で過ごす時間は、現代から離れ戦国時代の世界観へと入り込む感覚を生み出す重要な要素となっている。

夜は、静かな森に囲まれた木造建築の宿泊施設「おやど 泉園」に滞在する。地元食材を活かした料理を味わいながら、自然に包まれた落ち着いた時間を過ごすことで、体験全体の没入感をさらに深める。「忍びの夜」として心身を整える時間も本プログラムの特徴の一つである。

2日目は信玄棒道の本格的な踏破を行う。草原や雑木林、石仏が点在する古道を歩きながら、実践的な忍者歩行や姿勢制御、周囲への注意の向け方などを体験する。途中、日本名水百選の一つである三分一湧水にも立ち寄り、清らかな湧水と農村風景に触れることで、日本の自然文化と水資源の豊かさを実感できる。歴史の道、山岳の水、広がる田園景観の組み合わせは、都市観光では得られない日本の原風景を体感できる貴重な機会となる

ツアーの締めくくりには修了証が授与され、参加者の体験を記念として形に残す。さらに、地域の蕎麦文化や地元飲食店との連携により、日本の食文化も旅の重要な要素として組み込まれている。

同プログラムは、富士山周辺や大都市に集中しがちな訪日観光の流れを分散させる戦略的な役割も担う。歴史資産、絶景スポット、伝統建築、名水といった地域資源を連動させることで、八ヶ岳エリアをさらに深く日本を楽しむ成熟した旅行者や文化志向の個人旅行者にとって魅力的な目的地として位置付けている。台湾市場は、自然・文化・サステナブル観光への関心の高さから重点市場として設定されている。

販売および情報発信は、多言語対応の専用ウェブサイト、SNS、主要オンライン旅行予約サイト(OTA)を通じて実施され、ホテルや観光案内所でのパンフレット配布も予定している。今後は、季節ごとのプログラム展開、技能認定制度の導入、地域人材育成ワークショップなどを進め、地域参加型の持続可能な観光モデルの確立を目指す。

世界的に認知される忍者という文化的アイコンを入口としながら、本ツアーの本質は、日本の歴史、自然、暮らし、精神性を総合的に体験できる点にある。八ヶ岳の麓で静かに時を重ねてきた古道を歩く2日間は、単なる観光を超えた「文化の旅」として、訪日旅行者に日本の奥深い魅力を提供する。

■ お問い合わせ

・八ヶ岳歴史の道ツーリズム推進委員会 事務局:名鉄観光サービス株式会社(新宿支店)
・電話:03-3343-0631
・メール:koichi.ito@mwt.co.jp
・担当:伊藤 浩一(いとう こういち)

■ 参考情報:八ヶ岳を旅する(ホームページ)

日本語:https://yatsugatake-ga.com/

英語:https://yatsugatake-ga.com/en/

中国語・繁体字:https://yatsugatake-ga.com/tourismzone-twn/

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