神奈川県は2月5日、障害福祉分野で働く人や仕事の魅力を広く伝える音声番組「ずれずれ」のポッドキャスト配信を開始する。若い世代をはじめとした幅広い層に障害福祉への関心を持ってもらうことが目的。現場で働く職員や地域に関わる多様なゲストの声を通じて、福祉の仕事の実像を届ける。
番組はトーク形式で進行し、神奈川県内の障害福祉現場で働く職員のほか、福祉や地域活動に関わる人物をゲストに迎える。これまでの歩みや生い立ち、仕事に至るまでの道のりをひもときながら、日常や仕事の中で感じてきた思いや経験を語り合う内容となる。テーマの中心に据えるのは、「思い描いていた仕事像と現実とのずれ」「他者との価値観のずれ」「社会とのずれ」といった視点。ポジティブにもネガティブにも捉えられる“ずれ”を、その人らしい働き方や人生を形づくるプロセスとして再解釈し、福祉に関わる人々のリアルな姿を伝えていく。
番組タイトルは『ずれずれ』。配信媒体はSpotify、Apple Music、Amazon Musicを予定しており、Spotifyでは2月5日正午に初回配信を開始する見込み。第2回は2月12日、その後は隔週での更新を予定している。
番組のMCは、社会福祉法人愛川舜寿会理事長の馬場拓也氏と、山下かおり氏の2名が務める。馬場氏は神奈川県出身で、外資系ファッションブランド勤務を経て福祉分野に転身。地域に開かれた施設運営やインクルーシブ保育の推進などで知られ、建築・デザイン分野の受賞歴も持つ。一方の山下氏はクラシックバレエ留学や海外での活動を経て帰国後、大学で人間科学を学び、現在は障がいのある家族を持つ当事者として福祉と社会の接点を探求している。
県は、音声メディアを通じて福祉の仕事をより身近に感じてもらうことで、人材確保や理解促進につなげたい考え。専門性の高い分野でありながら、日常の延長線上にある仕事として障害福祉を捉え直す契機となるか注目される。