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同じ月を千年先へ、姨捨棚田に泊まる循環型宿泊施設とサウンドツアーが本格始動

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信州千曲観光局(長野県千曲市)はこのほど、日本遺産「月の都千曲」の魅力発信と持続可能な観光地域づくりを目的に、二つの新事業を本格始動する。姨捨棚田に一棟貸し宿泊施設「The Moon Terraces Obasute(ザ・ムーン・テラスズ・オバステ)」を2026年4月26日に開業。あわせて音声ARを活用した「日本遺産『月の都千曲』サウンドツアー」を展開する。宿泊と体験の収益を棚田保全へ還元する循環型モデルを構築する。

未来のために旅する観光へ、棚田保全と地域経済活性を両立

国の名勝・重要文化的景観に指定される姨捨棚田は、美しい景観を誇る一方で、農業従事者の高齢化や収益基盤の弱さといった課題を抱える。今回の事業は、「日本遺産コンテンツの拠点化」「棚田保全の収益基盤づくり」「地域周遊による消費拡大」を柱に据え、体験・宿泊の収益を直接地域へ還元する仕組みを導入。「同じ月を千年先へ」をコンセプトに、観光と保全を両立させる新たなモデルを目指す。

第一の軸【滞在】

一組限定の月見の宿「The Moon Terraces Obasute」

姨捨棚田の中に位置する一棟貸し宿泊施設「The Moon Terraces Obasute」は、月明りと善光寺平の夜景を独り占めできる一組限定の宿。“未来のために泊まる宿”として、滞在そのものが棚田保全につながる仕組みを打ち出す。

  • 定員:4人(1日1組限定)
  • 価格:基本料金30,000円~(時期・プランにより変動)
  • 提供内容:姨捨棚田米や地元食材の食事セット、戸倉上山田温泉の日帰り温泉券付き
  • オープン:2026年4月23日(予定)
  • 先行予約:3月5日から公式サイトで受付開始
  • 公式HP:https://moonterraces.com

第二の軸【体験】

音で巡る「月の都千曲」サウンドツアー

音声ARサービス「Locatone™(ロケトーン)」を活用したサウンドツアーは、日本遺産ストーリーを“音”で体感する回遊型コンテンツ。自称千曲の観光大使「ちちくまくん」と「戸上湯二朗」がナビゲートし、姨捨棚田と戸倉上山田温泉街をつなぐ。旅マエ・旅ナカ双方で日本遺産の理解を深め、地域内回遊と二次消費を促進する。

収益を棚田保全へ還元

同事業の収益の一部は、姨捨棚田の景観整備や維持管理、テクノロジー導入、担い手不足解消などの取り組みに活用される。活動報告を通じて透明性を確保し、「自分の旅が棚田を守る」という参加意識を醸成する。信州千曲観光局は、宿泊と体験を通じて地域経済の活性化と文化景観の継承を同時に実現する循環型観光モデルを構築し、国内外へ発信していく方針だ。

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