ペルー海軍の練習船、帆船ウニオンが8月30日、東京・青海の東京国際クルーズターミナルに初めて寄港した。9月2日までの停泊期間中、無料の船内ツアーや船内やターミナルでの特産品の展示や販売、夜間ライトアップが行われている。
今年は1873年に日本とペルーが外交関係を樹立してから150周年の記念の年。記念日の8月21日には日本とペルー両国で記念式典が開かれた。
ウニオンは6月にペルーを出港し太平洋を航行、グアムなどを経由し日本に寄港した。この後、韓国の釜山港などを経由し約10カ月をかけて世界一周する。
船内ツアーでは船員やペルーの民族衣装を来たスタッフが気軽に写真撮影に応じているほか、ベル―の伝統的なダンスイベントも行われる。
ウニオンの寄港を記念して8月30日にはペルー大使館主催によるメディア懇親会が原宿のスペイン料理店で開かれた。
ペルー大使館のフェルナンド・アルバレダ商務参事官はあいさつで「ペルーにはマチュピチュとナスカ以外にもたくさんの見どころがあります。美食の国でもあるペルーで、多くの日本人に観光やガストロノミーを楽しんでいただきたい」と話し情報発信を呼びかけた。
ペルーでは日本市場に向け「意外性大国ペルー 一生に一度は行きたい一週間」として13カ所ある世界遺産や「世界のベストレストラン50」で1位となったリマのレストラン「セントラル」など、訪問の魅力をアピールしている。
日本からペルーへは乗継便で約20時間。面積の約6割を熱帯雨林のアマゾン地域、約3割をアンデスの山岳地域が占める。首都のリマを始めとする海沿いの地域に、国民の5割が住んでいる。
今年1-7月に世界からペルーへの来訪客は約130万人。日本からは5000人が訪れている。