中東のオマーンは11月13日、東京・広尾のオマーン大使館で大阪・関西万博への出展テーマやパビリオンの概要について発表した。
出展のテーマは人々、水、土地。与えられた環境のなかでオマーンの人々が培ってきた歴史や未来のビジョンを表現する。建築デザインにはSDGsに「特別な注意」を払うことを基本に、オマーン国内で行われた設計コンペティションで選考された作品を採用した。
広さ800平方メートル、高い天井を持つ平屋のパビリオンは斬新なデザインにオマーン風の建築様式も取り入れた。
設計に携わったバヤン・ビント・ムスリム・ビン・セレム・アル・ラマダーニ氏は、「オマーン・パビリオンのデザインはオマーン国の自然と地形の多様性に触発されています。オマーン人の自然への適応力と周囲の環境との共存を反映し、その文化と文明遺産への影響を強調しています。屋外スペースは、オマーンの美しい風景に触発された曲線の建築要素で構成されたファサードとの対話を提供するようにデザインされています」などと説明した。
モハメッド・アルブサイディ駐日大使は、「オマーンと日本には長い交流の歴史があり、現在は政治、経済、文化などあらゆる分野で関係が強化されています。万博への出展は両国の友好を象徴するものであり、オマーンへの理解を深めてもらう絶好の機会です。パビリオンを訪問しオマーンの文化、文明、過去と未来についてのビジョンに触れてほしい」と呼びかけた。
また、オマーン・パビリオン総代表のサイード・ビン・スルタン・ビン・ヤールブ・アル・ブサイディ氏は、「オマーンの参加が持続的な国際交流と文化交流の推進を反映しており、オマーンはその豊かな文化遺産、現状、持続可能な発展を真正面から提示し、革新と進歩の精神に基づいた未来を築くことを目指していることを表現したい」と述べた。