農林水産省が6月16日に公表した「令和7年版 食育白書」に、ガイアの取り組みが「地域に密着し、様々な社会課題に取り組む」事例として掲載された。同社が運営する「さかい珈琲 蔵王山水苑前店」での高齢者向け朝食サービス(見守りモーニング)と子ども食堂が紹介されている。
食卓を囲むことで世代を超えた絆を育む
見守りモーニングでは食事の提供にとどまらず、送迎や見守りも行い、高齢者が安心して外出し人と交流できる環境を整えている。子ども食堂では地域から寄せられた食材を活用しながら、子どもたちが安心して食事を楽しめる居場所づくりを続けている。
ガイアグループは食育を単なる栄養教育としてではなく、「人と人をつなぎ、地域を支える活動」と捉えている。これらの取り組みはいずれも、2012年の創業以来同社が掲げる「蔵王福祉の森構想」の理念を実践するものだ。同構想は、高齢者も若者も障害のある人もない人も誰もが安心して暮らせるまちづくりと、それぞれが役割を果たせる地域社会の実現を基本理念としている。
農業・観光・福祉が循環する地域づくり
ガイアグループの取り組みは食育にとどまらず、棚田再生と地域農業の継承(ガイアファーム)、関係人口・交流人口の創出(GAIA Resort)、移住促進事業、地域雇用の創出、地域交流拠点の整備など多岐にわたる。
これらはイタリア発祥の地域再生モデル「アルベルゴ・ディフーゾ」の考え方を取り入れながら、農地・温泉・空き家・福祉施設・地域住民の営みそのものを地域資源として活用する循環型システムとして相互につながっている。食育活動もその循環を支える重要な要素の一つとなっている。
蔵王から全国へ
相澤国弘社長は「今回の掲載は地域住民の皆さんや農家の皆さん、行政・関係団体のご協力があってのこと」とコメント。今回の食育白書掲載を新たな出発点として、蔵王から全国へ地域再生の新たなモデルづくりに挑戦し続けていく姿勢を示している。