ホテル業界での活用が進むスキマバイトサービス「タイミー」
「働きたい時間」と「働いて欲しい間」をマッチングするスキマバイトサービス「タイミー」。働き手は、働きたい案件に申し込むだけで、履歴書の提出や面接なしですぐに働くことができ、勤務終了後すぐにお金を受け取れます。事業者は、求めるスキルや、来てほしい時間を最短1時間から設定するだけで、条件にあった働き手と自動的にマッチングできます。2024年4月現在、770万人の働き手と25.4万拠点でご利用いただいています。
タイミーを活用いただいているあらゆる業種・業界の中でも、特にホテル業界では活用が広がり(※)、既存従業員の負担軽減やサービスクオリティの維持・向上、「売り止め」の削減など、ホテル業界の課題解消に寄与しています。
タイミーを活用いただいているあらゆる業種・業界の中でも、特にホテル業界では活用が広がり(※)、既存従業員の負担軽減やサービスクオリティの維持・向上、「売り止め」の削減など、ホテル業界の課題解消に寄与しています。
タイミーが制作する本寄稿記事では、タイミーのホテル専門チーム監修のもと、ホテル・旅館でのタイミーの活用事例や最新のトピックスを紹介していきます。今回は、秋に需要が高まる宴会サービスにおけるタイミーの活用について紹介します。
婚礼や宴会など、秋から年末にかけて増えてくる宴需需要
9月から10月にかけては結婚式、11月からは企業の祝賀会やパーティーなどが増え、秋から年末にかけては宴会需要が増える時期です。宴会のサービススタッフは、料理やドリンクの提供、食器の片付けが主な業務ですが、大切な時間を演出し、宴会を円滑に進行するために、高い接客品質が求められます。業務の習熟度が高くスキマバイトに任せるのは困難と思われることが多い宴会サービスですが、最近では、研修や機能の活用により、タイミーを活用いただく機会が増えてきています。
宴会サービスの研修会でワーカーを育成
特別なスキルが求められる宴会サービスの業務は、経験者限定で募集されることが多いです。しかし、それだけでは働き手の母数が広がらないため、昨年夏から、タイミーとホテルの共同で宴会サービスの研修を開始しました(※)。研修は、サービスの基礎やマナーに関する座学と、実際の宴会の流れに沿って実践できる実務研修で構成されており、ホテルの社員が直接指導するため、お皿やグラスの持ち方といった技術面のほか、そのホテル独自のルールも学ぶことができます。ホテル業界で働くことを目指している学生や、これまで働きたくても(経験者限定の求人がほとんどなので)申し込めなかった人など、熱心な受講者が多く、ワーカーからも人気の研修です。
(※)グランドニッコー東京ベイ 舞浜と共同で「ホテル宴会サービススタッフ研修会」を開催
研修会後は、グループ機能を活用して受講者を専用グループに分類し、人材が必要な時に、受講者グループ限定の求人でワーカーを募集。スキルを習得したワーカーがマッチングするため安心して業務が任せられ、受講者には働く意欲のある方が多いため、マッチング率も高い傾向があります。
こちらは、研修受講者が受講後に宴会案件で稼働した回数の割合を示したグラフです。初回稼働は研修受講の条件として設定されているため、全員が1回以上稼働していますが、受講者全体の約60%が、2回以上繰り返し働いていることが分かります。また、6回以上働いたワーカーも約20%を締め、この研修を機に、宴会サービスの経験をもっと積みたいと感じたり、楽しいと感じたりした人がいると想像できます。
「働く前の質問」機能でスキル・経験のギャップを回避!
もう一つ、宴会サービスでタイミ―を活用するコツとして、神奈川県横浜市のシティホテルでの事例をご紹介します。
2024年4⽉から宴会サービスでタイミーをご活用いただいている横浜市のシティホテル。ここでは1年半前にも活用いただいたことがありましたが、当日は"想定していたスキル・経験とのギャップ"という課題があり、宴会サービスにおいては一旦活用を止めている状態でした。
その課題を解消できたのが、タイミー「働く前の質問」機能の活用です。「働く前の質問」に「宴会サービスの経験歴(経験年数、経験内容など)」の質問を設け、マッチングしたワーカーの入力内容を確認。経験やスキルを確かめた上で働きに来てもらうことで、ミスマッチの回避につながりました。また、「制服のサイズ」を確認する質問も用意することで、受け入れ時間の簡略化にも成功。「働く前の質問」機能の活用でお気に入り登録ワーカーの登録者も増え、現在は宴会サービスでもタイミ―を活用いただいています。
さいごに
高いサービス品質が求められる宴会スタッフですが、宴会の需要が増えるに連れて、人材確保が追いつかない状況に陥ることもあるのではないでしょうか。事前研修や事前質問を行うことで、宴会サービスの業務においても、スキマバイトが活躍している現場は増えてきています。スキル習得の機会を提供して働き手を育成したり、すでにスキルを持つ経験者を見つけたりしながら、働き手との接点を持つことで、必要な時に必要な人手が集まる基盤が構築されます。これからの宴会シーズンを乗り越えるための手法の一つとして、参考になれば幸いです。
寄稿者 姥谷和哉(うばたに・かずや)㈱タイミー 事業戦略本部 市場開発グループ。新卒で不動産業界を経て、2022年3月に株式会社タイミーに入社。ホテル専門チームの一員として、ホテル業界の事業者への支援・サポートに従事している。