学び・つながる観光産業メディア

【2025年に行くべき52カ所】に選ばれた富山市の知られざる魅力!

コメント

 ニューヨーク・タイムズが発表した「2025年に行くべき52カ所」に、日本からは富山市と大阪市が選ばれました。記事内では「人混みを避けながら、文化的な驚きとおいしい料理が楽しめる」と紹介されています。

 海外の人から見ても魅力を感じる富山市。どのような場所か気になる人も多いのではないでしょうか? そこで今回は、知られざる富山市の魅力をご紹介します。

 富山市内は路面電車やバスが発達しているため、車のない人でも移動の心配はなし。車椅子のまま楽しめる観光地も多いため、足腰に自信のないシニアでも大丈夫! 遠方から新幹線や飛行機で訪れた観光客でも楽しめます。

富山市ガラス美術館

富山市ガラス美術館
富山市ガラス美術館 外観

 富山市の観光で外せないスポットと言えば、ニューヨーク・タイムズでも紹介されている「富山市ガラス美術館」。世界的に有名な建築家の隈研吾氏が手掛けた、斬新な外観が目を引く美術館です。

 常設されている「グラス・アート・ガーデン」では、現代ガラス作家の巨匠デイル・チフーリによる色鮮やかな作品や、「ガラスの街とやま」を目指し富山市が収集してきた現代ガラス作品が楽しめます。

 また、建物自体が美術品のような造りになっているため、建築物に興味のある人も満足できるでしょう。

富山市ガラス美術館 内観
富山市ガラス美術館 館内

 館内には和をモチーフにしたカフェや図書館など気軽に休憩できるスポットもたくさん。エスカレーターやエレベーターで移動でき、車椅子の貸出もあるため、体力に自信のないシニアも安心して楽しめます。

 富山市は世界でも有数のガラスの街。まずは、富山市ガラス美術館で心豊かな体験をしてみてはいかがでしょうか?

池田屋安兵衛商店

 富山市ガラス美術館から徒歩4分程度で行ける「池田屋安兵衛商店」は、富山の薬売り文化を体感できる老舗の薬屋さんです。

 池田屋安兵衛商店では富山の薬売りで全国に広まった胃腸薬の「反魂丹(はんごんたん)」が購入できます。他にもさまざまな和漢薬があり、店内にいる薬剤師さんに相談して購入することも可能です。

 レトロなパッケージの可愛い薬も売られているため、お土産探しにも最適。丸薬の製造体験や健康膳の食事も楽しめる、薬のテーマパークです。

池田屋安兵衛商店
池田屋安兵衛商店

 身体の不調や悩みは多かれ少なかれ多くの人にあるものです。富山市に訪れた際は、ぜひ足を運んでみてください。

富岩運河環水公園から富岩水上ラインで水上散歩

 富山市の移動手段は路面電車が有名ですが、実は水上ラインもあります。富岩水上ラインでは世界的にもめずらしい「水のエレベーター」の体験が可能。4種類ある船のうち「fugan」と「sora」は車椅子のまま乗車できます。

富岩水上ライン
富岩水上ライン

 水上ラインの発着所である富岩運河環水公園には、店舗の美しさを競う賞で最優秀賞を受賞したこともある「世界一美しいスターバックス」があります。

「世界一美しいスターバックス」と名高い店舗
「世界一美しいスターバックス」と名高い店舗

 美しいカフェで一息ついた後は水上ラインに乗り、街歩きが楽しめる岩瀬地区まで水上散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか?

岩瀬まちあるき

 岩瀬地区は北前船で栄えた港町。明治時代に建てられた廻船問屋や土蔵が今も多く残っており、「北前船廻船問屋森家」や「旧馬場家住宅」などの歴史的価値のある家屋もある、どこか懐かしい町並みが人々を魅了するエリアです。

ノスタルジックな古い町並みが今も残る岩瀬エリア
ノスタルジックな古い町並みが今も残る岩瀬エリア

 近年は廻船問屋や土蔵を改装したカフェやギャラリー、クラフトビールや日本酒を楽しめる店、岩瀬名物の白えび料理を堪能できる店が増え、幅広い世代が楽しめる街になっています。

 水上ラインの発着所の1つである岩瀬カナル会館では「岩瀬まち歩きマップ」が入手可能。水上散歩を楽しんだ後は、岩瀬まち歩きマップを片手にのんびりと散策を楽しんでください。

富山を象徴する伝統行事【おわら風の盆】

 富山市を紹介するうえで外せないのが「おわら風の盆」。毎年9月1日から3日に開催される伝統行事で、ニューヨーク・タイムズでも紹介されています。

 おわら風の盆の開催時には、編笠を目深にかぶった法被姿の男性と浴衣を纏った女性の集団が、越中おわら節の唄に合わせて情緒豊かに町を流します。

おわら風の盆
おわら風の盆

 おわら風の盆は日没後に開催されます。夕暮れから夜にかけての時間帯に数千のぼんぼりが灯り立ち並ぶ幻想的な風景や、哀愁を帯びた太鼓や三味線、胡弓の音曲が相まり、なんともいえないノスタルジックな気持ちにさせられます。

 独特の魅力があるおわら風の盆を鑑賞しようと集まる観光客は、毎年約20万人。おわら風の盆が開催される八尾町は決して大きな街ではないため、開催中は街中が人であふれます。

 足腰に自信のない人や車椅子を利用している人は、有料席のある「富山市八尾曳山展示館(富山市八尾観光会館)」での鑑賞がおすすめです。館内はバリアフリー化されており、室内で安全におわら風の盆の雰囲気が味わえます。

 開催時期は毎年9月1日から3日のため、体力に自信のある人も暑さ対策が必須。水分補給できるマイボトルや気軽に座れる折りたたみ椅子などを持参すれば、人が多い町中でも安全におわら風の盆を体感できるでしょう。

富山市で楽しめるグルメ

 旅行といえばグルメ! 富山市ではさまざまなグルメが楽しめますが、今回は2つのご当地グルメをご紹介します。

■富山湾鮨

富山湾鮨
富山湾鮨

 富山湾鮨は「旬の新鮮な地魚の寿司10貫+富山ならではの汁物」がセットになったもの。「天然のいけす」と言われる富山湾で採れた新鮮な富山湾鮨を提供している店は、富山県内に約45店舗あります。

 季節により、ホタルイカ・白エビ・本マグロ・ノドグロ・紅ズワイガニ・甘エビ・寒ブリなどが堪能できます。

■富山ブラック(ブラックラーメン)

富山ブラック
富山ブラック

 富山ブラックは、富山市発祥のご当地ラーメンです。名前の通り黒いスープが特徴的で、濃口しょうゆを煮詰めたスープに粗挽きの黒胡椒がかけられています。店舗により味の違いが楽しめるので、数件ハシゴして自分好みの店を見つけるのも楽しいかもしれません。

 他にも、ホタルイカやます寿し、白エビや寒ブリなど、時間の許す限り富山のグルメを楽しんでみてください。

富山市は古き良き伝統と現代の日本が楽しめる街!

 富山市は、ガラス美術館のような現代の日本と、おわら風の盆や岩瀬地区などの古き良き日本の両方が楽しめる街です。

 ニューヨーク・タイムズが行くべき場所に紹介したことから、2025年には観光客が増えることが予想されます。

 まだ富山市に訪れたことのない人は、この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか?

寄稿者 岡地綾子(おかじ・あやこ)㈱シニアジョブ・シニアタイムズ編集長

/
/

会員登録をして記事にコメントをしてみましょう

おすすめ記事

/
/
/
/
/
/