【New!トップページ新着コメント欄追加】 学び・つながる観光産業メディア

フィルムコミッション初めて物語~幸せの黄色いハンカチ・北海道夕張市~ニッポンを歩こう106

コメント

無数の黄色いハンカチが風にはためくラストシーン。夕張にあるこの長屋が『幸せの黄色いハンカチ』のラストを飾るロケ地だ。今やフィルムコミッションの全盛期である。しかし、この映画が上映された時は、フィルムコミッションもロケ地ツーリズムという言葉もなかった時代だ。

その映画は、網走監獄を出所した高倉健さんが、武田鉄矢さんと桃井かおりさんと出会い、故郷で彼を待つ妻・倍賞千恵子さんのところに戻っていくというストーリーだ。そして、全編、北海道全域をロケ地としたロードムービーである。1977年に上映されて、もう少しで半世紀を迎える映画。しかし、今でもその情景が浮かんでくる名作と言える。

さて、昨今、全国の自治体はフィルムコミッションに力を入れている。そのため、ロケ地ツーリズムは、華やかしい。しかし、昭和の時代の撮影は、今のようなCG映像もなく、ホンモノを撮影することがすべて、一発撮りが当たり前だった。アナログであることの素晴らしさ、撮り直しが効かないことが、今も昔も感動を分け与えてくれるのでしょう。

夕張再生は、再びフィルムコミッションだ

夕張市は、財政再建団体として苦難の道を歩んでいる。

北海道各地にある炭鉱住宅、ここ夕張では活性化を求めて、再利用が始まっている。カフェで食事などを提供することやミニ美術館として芸術に触れること、あらゆるモノ・コトが開発されているようだ。かつての良き時代と未来がうまく融合して、次なる将来を作り上げて欲しいと、切に思う。

(2007.09.20.撮影)

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

/
/

会員登録をして記事にコメントをしてみましょう

おすすめ記事

/
/
/
/
/