岐阜県郡上市が運営する「清流と名水の城下町、郡上おどりのふるさと」は、7月12日のおどり発祥祭に始まり、9月6日のおどり納めに至る31夜まで続く「郡上おどり」を紹介している。今年のお盆徹夜おどりは、8月13、14、15、16日の4日間。郡上おどりがユネスコ無形文化遺産に登録されたことを受け、コロナ禍前の本来の形である伝統を重視した開催を目指している。

郡上おどりは「見るおどり」ではなく、「踊るおどり」といわれており、日本三大盆踊りの中で唯一誰もが参加できるものとして知られている。このユニークさがかわれて2022年に郡上おどりは、ユネスコ無形文化遺産の登録を受けている。
「盆行事としての風流踊」のユネスコ無形文化遺産登録には、郡上市明宝の寒水掛踊も含まれており、郡上市に一気に二つのユネスコ無形文化遺産が生まれることになります。また郡上市に近隣する美濃市、高山市、白川村もそれぞれにユネスコ世界遺産である白川郷の合掌造りや美濃和紙、高山祭りなどの無形文化遺産を有しており、一帯は京都や奈良を除けば、国内ではまれな文化の集積地としての注目を集めることが期待されていいる。
「郡上の八幡出てゆく時は、雨も降らぬに袖しぼる」 の歌詞で知られる郡上おどりは400年にわたって城下町郡上八幡で歌い踊り続けられてきたもので、観光客も地元の人もひとつ輪になって踊るという楽しさがある。日本一のロングランの盆おどりで、郡上八幡の夏はおどりとともに始まり、おどりとともに終わるといえる。

