千葉県富津市のマザー牧場で、ペチュニアの一種「桃色吐息」の花畑が見頃を迎えている。今年で12年目を迎える花畑は、約5,000平方メートルにわたって約2万株が丁寧に手植えされ、一面の桃色の景観を作り出している。
今年は台風5号の接近により開花への影響が懸念されたが、花びらを閉じて雨をしのぐ桃色吐息の特性により大きな被害はなく、現在は再び鮮やかな花を咲かせている。順調に育てば7月下旬には株と株の隙間が埋まり、満開となる。
桃色吐息の植栽には時間と手間がかかる。約2万株を短期間で一斉に定植する必要があるため、多くのスタッフが過去の経験を活かして効率的な作業を行ってきた。水やりや雑草の管理、茎の切り戻し、台風などへの備え、病害の予防など、日々の細やかな世話が花畑の美しさを支えている。
見頃は7月上旬から9月下旬まで続き、朝の澄んだ空気の中や夕暮れ時など、時間帯によって表情を変える風景も魅力。小道を歩いて360度花に囲まれる写真が撮れるスポットや、ウッドデッキからの眺め、標高300メートルから望む九十九谷と桃色吐息など、撮影ポイントも多様。
観光牧場ならでは、花畑の見頃にあわせて、限定スイーツ「桃色クリームソーダ」が登場。ピーチストロベリーソーダにマザー牧場のバニラソフトとフローズンストロベリーをトッピングした一品で、花の濃い桃色をイメージした見た目も楽しめる。9月中旬まで、牧場内「とんとんCAFE」で販売している。