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日本列島を創り上げた大地溝帯~戸隠山・長野市~ニッポンを歩こう115

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戸隠山周辺は、270万年前まで海の中だったと言われる。海底火山からマグマの貫入があり、急激な隆起によって形成された。それ故、堆積岩層から貝や魚、鯨などの化石が見つかっている。

修験道信仰のシンボルである戸隠山は、このように火成岩からなるゴツゴツした山肌だ。北信五岳(妙高、斑尾、黒姫、戸隠、飯縄山)の一つである。

さて、戸隠神社の中社と奥社の途中から分かれると鏡池にたどり着く。ここから見る山の姿は、四季折々素晴らしい。信仰の山であると同時に、この場所に佇むと、山岳リゾートに立っているようにも感じる。今では、戸隠を代表する観光コンテンツとなっている。しかし、鏡池は昭和30年代後半に造られた農業用ため池である。晴れた日には、水面に逆さ戸隠山が映し出され、フォトスポットとして有名となった。

戸隠周辺は、日本列島を二つに分けるフォッサマグナ(大地溝帯)の上に位置する。固い地盤上の守られた場所であり、戸隠全体の神域は、その神秘性を増す。

2005年、戸隠村の名称は長野市に編入され消滅した。しかし、太古の昔からの日本列島形成にも重要な場所、信越観光を結ぶ素晴らしい観光地の一つとして、これから先もまず多くの観光客に訪れて欲しい場所である。

(2009.10.29.撮影)

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

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