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氷河期展でネアンデルタール人と対面、ビール飲みながら話したい

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国立科学博物館(東京・上野)で、特別展「氷河期展 ~人類が見た4万年前の世界~」が開かれている。(写真の頭骨は実物で中央がネアンデルタール人、右がクロマニョン人。奥はレプリカ)

約4万年前の氷河期に生きた人類と動物たちの姿を、最新の科学的知見と迫力ある展示を通じて紹介するもので、日本初公開となるネアンデルタール人とクロマニョン人の実物頭骨や、マンモス、ケサイ、ホラアナライオンなど絶滅動物の骨格標本が展示されている。

お盆に入り、展示レビューの投稿には混雑情報も目立っていたけど、それほどじゃなかった。混雑の度合いは人気絵画展や兵馬俑展などと比べても楽なものだった。氷河期に惹かれる人はそんなに多くないのかも知れない。むしろ、より会場が広い常設展会場の方が子供連れで混雑していた。

氷河期をテーマにした展示にはこれまで何度か行ったことがある。今回の目玉はなんといってもネアンデルタール人とクロマニョン人の頭骨の実物が国内で初めて展示されることで、そこに惹かれた。

1960年生まれにとって人類は約300万年前のアウストラロピテクスから始まった。今でもアウストラロピテクスと言える。ずっと考古学の時代で、大人になってから分子生物学での探求が始まって、ミトコンドリアをたどったら我々そのものホモサピエンスは約20万年前の「イブ」と名付けられたアフリカに住んでいた女性に行きつくなんてことを聞かされて驚いた。

それが6万年前の出アフリカから世界各地にホモサピエンスは拡散したとなっている。子どもの頃、地球は30数億歳だったし、宇宙は100億歳より若かった。それがいまや地球は46億歳くらいだし、宇宙は138億年へと年老いている。1960年生まれは、ずっと新しい知見にさらされてきている。人との付き合い方とか、本当に日々アップデートが必要なんだよ。

ネアンデルタール人だって、今では現代の人間のDNAに混ざっていることが分かっている。つまりネアンデルタール人とホモサピエンスは交雑していた。これだってほんの10年以内くらいに確かめられたばかりなんだ。すごいことだよ。

同じじゃん

特別展では実物の頭骨を見る前に、古生物アーティストが復元したネアンデルタール人と対面した。金髪で腰回りと肩に防寒のためか毛皮を載せている。ほぼ裸なことを除けば、その辺を歩いていても、まったく違和感なかった。一緒にビール飲みに行こうよ。

これなら、今の世界の人々や同じ日本人の見た目の差異の方が大きいことがある。ネアンデルタール人は4万年前に絶滅した。ホモサピエンスだって絶滅しない理由はない。

広場を挟んだ正面には復元されたクロマニョン人(ホモサピエンス)が立っている。毛皮を縫った服を着ていた。普通の白人系の人に見えた。

せっかちで展示会場では展示から最前列には並ばずに2列目から眺めていたけど、ネアンデルタール人とクロマニョン人の頭骨の実物の展示は、我慢強く最前列に並んだ。これらが実物でもレプリカでも区別はつかないけど、本物だということにありがたみを感じた。

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