沖縄県の公式観光情報サイト「おきなわ物語」は、8月27日が「ちんすこうの日」として制定されたことを紹介している。
昨年、農林水産省が沖縄の伝統菓子「ちんすこう」を、地域固有の食品を守る「地理的表示(GI)保護制度」に、菓子類としては初めて登録したのを機に制定された。
沖縄土産といえば「ちんすこう」。琉球王朝時代に誕生し、ラードを使った独特の風味とサクサクとした食感が特徴。
王朝最後の宮廷料理人・新垣親雲上淑規が首里城で作った菓子を起源とし、その後、子孫の新垣淑康が1908年に改良を加えて現在のような焼き菓子の形となった。
現在ではチョコレートや果実を組み合わせた多彩な商品が生まれ、沖縄土産の定番として全国に広がっている。
「ちんすこうの日」を記念して、8月27日には那覇空港国内線ウェルカムホールでイベントを行う。琉球料理家で沖縄観光大使の嘉陽かずみさんが登壇するほか、県内の15社による「ちんすこう」の無料配布が行われる。開始は午前11時で、配布終了次第閉会となる。