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最果ての町の朝~国後島は見えず・北海道羅臼町~ニッポンを歩こう128

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知床半島の南東側に位置する羅臼町は、根室海峡を挟んで北方領土の国後島と対峙する。知床山脈が海岸線まで迫り、平地が少ない場所である。一方、北側の斜里町は、オホーツク海に落ちる滝など、観光名所が多く、巨大な旅館も林立する。それ故、羅臼町は、斜里町に比べ観光客は少ない。しかし、根室海峡には、イルカやシャチが群生し観光船で観覧するツアーや日本有数の羅臼昆布を加工する体験など、豊富な海に触れあうコンテンツが生まれている。

眼前に広がる北方領土が返還されると、根室海峡に囲まれた周辺自治体は、新たな観光コンテンツが産まれる。それ故、周辺自治体が一体となって、地域を売り出すことができる。そして、道東地区の観光客数は飛躍的に高まると予想される。それ故、北海道内の最後に残された聖地と言える。

2017年、北方領土返還の機運が高まった。そのため、周辺自治体は、旅行会社各社を招聘し、視察旅行を実現させた。大規模な宿泊施設のない地域ではあるが、地元の方々の期待と旅行会社各社の考えが一致すれば、大きなうねりが発生する可能性を秘めている。

自然体験だけでなく、北方領土の歴史的な背景に触れることなど、広域連携による地域誘客を進めれば、成果は生まれる。最果ての地は、誰もが憧れる旅行先であろうから・・・。

(2017.05.25.撮影)

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

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