JR東海は10月1日、find(東京都港区)が提供する「落とし物クラウド find」の導入と「JR東海お忘れ物センター」の運営を始める。findの導入で忘れ物の問い合わせや回答の確認をLINEで簡単にできるようにするほか、係員はAIを活用した画像認識で、忘れ物の登録や検索を正確に、短時間で可能に。また、JR東海お忘れ物センターの設置で忘れ物を返却できる期間を延長し、利便性をする。
問い合わせ方法の簡略化を実現
同社では現在、忘れ物に関する問い合わせがあった場合、検索および検索結果の回答についてはJR東海の忘れ物に関する問い合わせ窓口である「JR東海お忘れ物案内」の係員が対応し、忘れ物を返却する際の最終的な連絡・確認については駅係員が電話で対応している。駅係員からの電話のタイミングによっては、電話がつながらず再度掛け直す必要があるなど、返却までに手間と時間がかかるケースがあった。
findの導入後は、LINEで全てのやり取りが完結。簡単に、スムーズな忘れ物案内が可能になる。findの導入に伴い、ウェブによる問い合わせ先である「お忘れ物お問い合わせフォーム」「チャットサービス」は廃止となる。一方、電話による問い合わせ先である「JR東海お忘れ物案内」は引き続き利用できる。
システム登録及びお忘れ物検索の迅速化
現在、同社では年間約70万件の忘れ物を取り扱っており、忘れ物の情報は駅係員が手入力でシステムに登録している。findの導入で、AIによる画像認識を活用して、駅係員・乗務員等が忘れ物の写真を撮影するだけで、忘れ物の特徴を読み取り、早く、正確な登録ができるとともに、短時間で、精度高く、忘れ物検索を行えるため、待ち時間がなく問い合わせに対応できるようになる。
