アラスカ航空グループは、同社の渉外・サステナビリティ担当上級副社長を務めるダイアナ・バーケット・ラコウ氏が、10月29日付でハワイアン航空の最高経営責任者(CEO)に就任すると発表した。
現CEOのジョー・スプレイグ氏は、主導してきた米連邦航空局(FAA)による単一運航許可証(SOC)の取得が今秋に完了する見通しとなったことから勇退する。スプレイグ氏は今後も取締役として経営に関与する予定。
ラコウ氏は、ハワイアン航空として初の女性CEOとなり、ホノルルを拠点に6,600人以上の社員を率いる。ハワイと世界を結ぶ航空会社として、安全性と信頼性を重視した運航や地域経済への貢献を継続し、アラスカ航空との統合による企業価値の向上を目指す考えを示した。
スプレイグ氏は25年以上にわたりアラスカ航空で経営職を歴任し、2019年には地域子会社ホライゾン航空の社長に就任。2024年9月には経営統合を背景にハワイアン航空のCEOとなり、1年間にわたり人的資本や組織体制の強化を進めた。
アラスカ航空とハワイアン航空は、2024年9月の経営統合以来、組織運営の一体化を進めている。現在はハワイ州内で1日200便以上を運航し、22都市との直行便や北米・中米131都市への接続を提供。新マイレージプログラム「Atmos™ Rewards」の導入や空港インフラ投資も進めている。