JR東日本は10月2日、海外鉄道ビジネスの推進・開発に強みを発揮する能力や専門性のある人材として同月1日に「海外戦略職」の1期生が入社したことを発表した。海外大学出身の外国人材や外国人留学生など、海外鉄道ビジネスでの活躍が期待できる優秀な人材を、外国籍の人を中心に採用して、事業の成長を目指す。また、多様な人材を確保して、同グループのグローバル化とダイバーシティを推し進める。
海外戦略職は「総合職」「地域総合職」「ジョブ型」に並ぶ新たな職種として新設された。同職は海外鉄道ビジネスで活躍する専門人材として、海外鉄道プロジェクトの運営の中核となり、新事業をけん引する。被採用者は、外国籍の人が中心で、主に、工学等の技術系のバックグラウンドを持ち、海外又は日本の大学・大学院を卒業・修了している。
入社後の育成プログラムとして、約5年をかけて、鉄道技術者としての基礎力と海外鉄道ビジネスに必要な専門性を習得しながら第一線の職場から本社等での業務を経験する。その間に、業務に必要となる日本語や日本文化等の初期教育を実施する。
今後は、海外での鉄道ビジネスの推進・開発のため、出身国や周辺地域等における海外拠点・海外鉄道プロジェクトでの業務に従事する。
高度海外人材の積極的な採用は、同社の海外鉄道ビジネス強化の動きとして、注目される。