日本航空(JAL)とJAL Agriport、北海道大学の大学院農学研究院は10月6日、学術コンサルティング契約を締結した。再生可能エネルギーを活用したカーボンゼロ農業の取り組みを推進。通年での安定した果実生産による収益性向上を実証し、環境負荷の低減と両立する新たな持続可能なカーボンゼロ農業モデルを確立することで、農業現場が抱える課題の解決につなげ、温暖化対策や地域活性化に貢献する。
今回の提携では、北海道大学大学院農学研究院が有するいちごの周年栽培に関する知見を活かし、JAL Agriportが運営する農園「JAL FARM」での高品質ないちごの周年栽培を実現に取り組む。
JAL Agriportでは、今年7月からカーボンゼロ農業の実証を開始しているが、カーボンゼロ農業の推進には、再生エネルギー比率を高めるための高額な設備投資・運営コストに対して、年間を通じた安定的な収益の確保と拡大を基盤とした持続可能な好循環モデルの構築が課題となっています。近年の気候変動に伴い、いちごに限らず農作物の栽培が年々難しくなっている中、カーボンゼロ農業の推進に向けた課題解決のため、通常は、冬から春に生産されるいちごについて夏季栽培にも挑戦し、年間を通じた安定的かつ高単価ないちごの周年栽培の実現を目指す。
今後は、この連携をきっかけに、大学院農学研究院のネットワークを活用した農園連携も推進していく予定だ。