東京都大田区には5つの人工島が存在する。その中でも城南島には、全国的なビジネスホテルチェーン「東横イン」が保有する「ART FACTORY 城南島」という施設がある。同社が、企業の社会貢献活動の一環として提供する芸術・文化振興のためのものだ。
周囲は倉庫街という場所、対岸は羽田空港だ。元々、自社倉庫として利用されていた建物である。そのため、その外観は周囲の建築物と変わらない。それ故、ここがアートの拠点であることは知られていない。
館内には、異次元のアート作品が
館内には、数多くのアート作品が展示されている。しかし、その中でも入口付近に設置された三島喜美代さんの作品群は秀逸だ。床一面に11,000個のレンガを敷き詰めたインスタレーション。印象度が高い作品『20世紀の記憶(1984~2013)』という常設展示されている。これらのレンガには、図書館のマイクロフィルムから選び出した記事が転写されている。
激動の時代を映した1900年から2000年までの100年間。第二次世界大戦中からバブル経済時のものまで20世紀の歴史上の出来事を刻んでいる。
また、別の階には、浮世絵インスタレーションの常設展示やアート作品を制作するスタジオ(アトリエ)も置かれている。
https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/23814
交通至便ではない。訪れるには事前の下調べを必要とする。しかし、ホテルチェーンの活動を再認識する機会となる。社会貢献とともに、新たな観光コンテンツの開発につながると考える。
(2022.11.08.撮影)
(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8
取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長