愛知県は、2028年に同県で開催される「第49回技能五輪国際大会(WorldSkills Aichi 2028)」を前に、県内のモノづくりへの関心を高めることを目的に「技能五輪国際大会技能体験プログラム」の参加者募集を開始した。未来の技能人材を育て、県内の開催機運を醸成する。
大会は2028年11月15日から20日にかけて愛知県常滑市の愛知県国際展示場「Aichi Sky Expo」で開かれる。競技には65カ国・地域以上から約1,700人が参加し、関係者を含めた来場者数は30万人規模を見込む。県は世界大会に向け、若い世代が実際に技能の魅力を体感できる機会を提供することで、地域全体での盛り上げを図る。
今回の技能体験プログラムは、県内在住の小学校4~6年生および中学校1~3年生を対象に、2025年12月14日から2026年2月22日にかけて複数回実施される。
体験内容には、洋裁、車体塗装、造園、建具加工、料理・サービス、メカトロニクスなどの小学生向けプログラムのほか、中学生向けにはグラフィックデザイン、板金、自動車板金、モバイルアプリ・ウェブデザイン、洋菓子製造、CAD機械製図といった専門性の高い内容が含まれている。参加費・材料費は無料で、定員は各回10人(保護者を除く)。
県労働局産業人材育成課は、大会と体験プログラムの双方を通じて技能への関心を喚起し、地域の技能人材育成と地方創生につなげたい。また、2028年大会の開催を契機に、県内のものづくり分野に対する理解と誇りを高め、次世代の技能者を育む環境づくりを進める。