「日本の宿 古窯」を運営する旅館古窯(山形県上山市)はこのほど、3代目の佐藤太一氏が社長に就任したと発表した。7月7日に開いた株主総会で決定し、10月から新体制で始動している。旅館古窯の会長は2代目の佐藤信幸氏、取締役専務は佐藤奈美氏、創業者は佐藤幸子氏。前社長の佐藤洋詩恵氏は古窯ホールディングスの副会長に就任した。
同社は今回の事業継承は、「創業の精神という『形なきもの』を次世代へと確かに引き継ぎ、未来に向けてさらなる成長を遂げるためのもの」と説明。佐藤太一社長は「歴史の上に立ち、未来に向けて一歩を踏む出す今、私の役割は“新たな挑戦を形にすること”だと考えている」と述べ、地域に深く根ざしながら、社員の力を結集し、これまで以上に強固な経営基盤を築いていきたいとした。
佐藤洋詩恵前社長は「形あるものではなく形なきものに込められた創業の精神を引き継ぎ、変革を恐れず社員と共に明るく前進を」とのコメントと共に、「秋の天 初代の思いに近づけり」「祖父の背を 仰ぎみし子の神楽月」の2句を読み、想いを込めた。
※メインビジュアルは、中央が佐藤太一氏、(後方左から)奈美氏、信幸氏、洋詩恵氏
情報提供 旅行新聞新社(https://www.ryoko-net.co.jp/?p=157595)