東京都公園協会は、都内にある日本庭園の魅力を広く発信する「秋の東京いい庭キャンペーン」を11月15日から12月7日まで行う。11月28日の「いい庭の日」を挟み、都立・国公立・民間など29の庭園が連携し、紅葉ライトアップやガイドツアーなどを実施する。(写真は初秋の六義園)
都立・国公立・民間の庭園で構成される「東京の日本庭園おもてなし協議会」が企画するもので、庭園文化を都民や観光客に伝えることを目的としている。普段庭園に訪れる機会の少ない人から愛好家まで、秋の庭園を楽しむ機会を提供する。
参加する庭園は、浜離宮恩賜庭園、旧芝離宮恩賜庭園、小石川後楽園、六義園、旧岩崎邸庭園、向島百花園、清澄庭園、旧古河庭園、殿ヶ谷戸庭園の都立9庭園をはじめ、東京都庭園美術館、皇居東御苑、新宿御苑、東京国立博物館、国営昭和記念公園日本庭園など、歴史的価値の高い庭園がそろう。
また、文京区立肥後細川庭園、根津美術館、ホテル椿山荘東京、京王百草園なども参加し、広く都内各地で日本庭園の魅力を紹介する。
期間中は、各庭園でスタンプラリーや紅葉ライトアップ、庭園ガイドなどのイベントを実施。六義園では夜間特別観賞「庭紅葉の六義園」を行い、文京区立肥後細川庭園では紅葉ライトアップ「ひごあかり」を開催する。浜離宮恩賜庭園では日本語・英語の庭園ガイドも予定されており、外国人旅行者にも日本庭園の文化を体験できる内容となっている。
協議会は「日本庭園が持つ静けさや四季の美しさを、都内でも身近に感じてほしい」と呼びかけている。