星野リゾート(星野佳路代表、長野県・軽井沢町)は4月22日(水)に開いた会見で、今年オープンする8施設や中東情勢の影響、自社予約システム「FleBOL(フレボル)」の開発の進捗状況を発表した。
同社は重要文化財「旧奈良監獄」(奈良県奈良市)の運営権を国から継承。宿泊施設「星のや奈良監獄」と、史料の整理や展示を行う日帰り施設「奈良監獄ミュージアム」を展開し、観光の力による保存と活用をはかる。
このうち、星のや奈良監獄は6月25日(木)に開業する。コンセプトは「明けの重要文化財」で、建築の歴史を未来につなぐ想いを込めた。重要文化財である旧監獄に泊まる唯一無二の宿泊施設として、全48室すべてをスイートルームとしてオープンする。
客室は、往時の舎房を連結し、高級感を感じられるプライベートな一室へ改装していく。客室タイプ「The 10-Cell」は、独居房を10房分つないでいる。漆喰で覆われていた壁の下に現れた100年前の手積みのレンガ壁、太い鉄柱などを鑑賞することができる。
1泊1室当たりの宿泊料金14万7000円から(税・サ込)。
中東情勢は「影響ない」 27年連泊の食事の組合わせ自由に
星野代表は中東情勢の影響について、「星野リゾートでは、訪日客の予約減少などの影響を受けていない。航空券の値上げが懸念されるなか、同時に円安も進んでおり、訪日客にとって日本への旅行は安くなっている」と説明。さらに、双方向交流の拡大が訪日需要の増加につながる考えを示しながら、「一部の日本人が海外旅行へ行きにくい状況になり、国内旅行に変更する。短期的に国内の宿泊需要が伸びる」と予測した。
また、同社は昨年10月、利用者が客室や食事、アクティビティを自由に組み合わせて予約し、変更もできるシステム「FleBOL(フレボル)」を開発し、導入した。現在は日程、人数、宿泊プラン、部屋タイプを変更できる機能まで開発が進み、界と、山ホテルブランド「LUCY」で稼働している。2027年度に全ブランドでの導入のほか、食事のみのキャンセルをウェブで受け付ける機能を追加する。29~30年にアクティビティや外部レストランの予約などにも対応し、フレボルを完成させる予定だ。
星野代表は「食事付きプランを連泊で予約すると、毎日同じ場所で食事をすることになっている。連泊が増加傾向にある訪日客や日本人の連泊を増やすうえで、マイナスの影響があった」と説明した。
情報提供 旅行新聞新社(https://www.ryoko-net.co.jp/)