JR東日本は10月1日、田沢湖線が1966年10月20日の全線開通から60周年を迎えることに合わせて記念キャンペーンを開始する。記念駅カードやスタンプラリー、オリジナル商品、記念列車の運行に加え、角館で日本酒を楽しむまち歩きや宿泊プランなども用意し、鉄道利用と沿線観光を組み合わせて地域への誘客を図る。
60周年ロゴは「還暦」にちなみ赤やピンクを基調にデザイン。桜、花火、紅葉、雪の結晶で沿線の四季を表現し、数字の「6」には秋田新幹線E6系、「0」には普通列車701系5000番代を配置した。10月からは普通列車の車内にも記念ポスターを掲出する。
駅を巡るスタンプラリー、記念列車も運行
10月20日~12月20日には、大曲、角館、田沢湖、雫石、盛岡の各駅を巡る「田沢湖線全線開通60周年記念スタンプラリー」を開催する。駅スタンプを集め、対象店舗で60周年記念ラベル商品を購入すると、先着600人に「特急たざわ」をデザインしたキーホルダーをプレゼントする。
10月24、25日には快速「田沢湖線60周年号」を秋田―盛岡間で運行する。大曲、角館、田沢湖の各駅では停車時間を利用したおもてなしを実施し、大曲―盛岡間の乗客には記念乗車証などを配布する。
普段乗れない入換車両で駅弁ランチ
盛岡駅では10月24、25日、「盛岡駅構内ランチ付入換乗車体験ツアー」を実施する。通常は乗車できない入換車両に乗り、留置線到着後の車内でJR社員と一緒に駅弁を楽しむ企画。各日18人限定で、料金は4400円。24日は「四種のカニ食べ比べと牛しぐれ煮弁当」、25日は「スタミナ源たれ 牛肉と豚肉弁当」を提供する。
角館で紅葉と日本酒、まち歩きへ
観光との連携では、10月31日に角館の「和のゐ 角館 米蔵」で「地酒秀よしと仙北平野七蔵の集い」を開催する。料理と秋田の日本酒を楽しむ企画で、料金は9000円、定員30人。さらに10月31日と11月7、14、21日には「おちょこで試飲ウォーク」を実施。JR角館駅前を起点に、地酒店や安藤醸造、樺細工店など町内8カ所を巡りながら日本酒を試飲する。各日100人で、料金は1000円。全店舗を巡ると60周年オリジナルステッカーがもらえる。
11月からは「和のゐ 角館」で、地元酒蔵・鈴木酒造店の「秀よし」3種類を飲み比べできる60周年記念宿泊プランも展開する。
地酒や名物おでんも60周年仕様に
沿線事業者との連携では、鈴木酒造店の「秀よし 特別純米酒 神代」と、仙岩峠の茶屋の名物おでんを60周年記念ラベルで販売する。期間は10月20日~12月20日。
JR東日本は、鉄道そのものの周年企画にとどまらず、地酒や食、まち歩き、宿泊まで組み合わせることで、田沢湖線を起点とした沿線周遊と地域消費の拡大につなげる。