ウェブサイトなどで広く使われているプログラミング言語「PHP」に重大な脆弱性が見つかり、政府が10月21日、企業や団体に緊急対応を呼びかけた。修正プログラムの適用や安全確認のため、航空会社やホテルでも一部サービスを停止する動きが出ている。
PHPはウェブサイトの表示や予約、決済などの処理に使われるプログラミング言語。今回、外部から不正なプログラムを実行されるおそれがある2件の脆弱性が見つかり、21日夜に修正版が公開された。
国家サイバー統括室や情報処理推進機構(IPA)は、PHPの利用状況を確認し、修正プログラムを速やかに適用するよう呼びかけた。直ちに対応できない場合には、サイトの一時停止も対策の一つとなる。
ANAは「ANA Pocket」アプリと、ANAのウェブサイトやアプリからApple Walletを利用して搭乗券を発行する機能を一時停止した。オンラインチェックインや通常の航空券予約・購入には影響がなく、搭乗券はメールや空港の自動チェックイン機などで受け取れる。
JR西日本ホテルズは、導入している外部システムの緊急停止に伴い、チャットボットや旅ナカアプリ「VERY」、WESTER会員専用宿泊予約、付帯サービス予約などを21日午後8時から停止した。再開時期は未定としている。
ホテルニューオータニ大阪も、オンラインショップ全般と一部の関連機能を一時停止。22日午前10時現在、システム提供元と安全確認を進めており、安全が確保でき次第再開するとしている。
各社の対応は被害を未然に防ぐための予防的な措置で、ANAとJR西日本ホテルズは、今回の脆弱性に伴う不正アクセスや情報漏洩は確認されていないとしている。