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「やさしいがすぎるお宿の取り組み」をご紹介

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お宿のおもてなしも多様化してきました。
お宿のおもてなしも多様化してきました

当社が直接足を運んで触れた「やさしいがすぎるお宿の取り組み」事例

 ゆこゆこ営業部が実際に担当のお宿にお伺い(時には宿泊)していることは、前回の記事でも書かせていただきました。今回は、そこで実際に触れたお宿の「やさしいがすぎる取り組み」についてご紹介します。

①時間限定!露天風呂の写真撮影OK

 自然の中に立地し、開放感抜群の露天風呂。お湯は白く濁りこれぞ温泉! ぜひとも写真に撮りたいところだけど入り口には「撮影NG」の文字。しっかり目に焼き付けておこう…。そんな経験はありませんか。

 群馬県のあるお宿では、なんと大浴場の「写真撮影OK」の時間があるのです。さらに、撮った写真をSNSに投稿するとお土産がもらえます。やさしいがすぎませんか? お客様は思い出が作れるしお宿はお客様に宣伝してもらえるし、双方にハッピーなサービスですね。

大浴場は撮影NGのところがほとんどです
大浴場は撮影NGのところがほとんどです

②自分好みに作れる!セルフ●●

 近年、体験型の宿泊施設が増えてきましたが、さまざまな「セルフ●●」も増えています。バイキングでセルフ海鮮丼セルフラーメンがいただけたり、静岡県のあるホテルではなんとセルフ舟盛りも作れます! 北海道には客室で温泉饅頭をセルフで蒸せるお宿もあります。自分好みの味わいにできる喜びはもちろん、作りたてをいただけるのもうれしいですね。

「自分で作る」が最高の調味料に(画像はイメージ)
「自分で作る」が最高の調味料に(画像はイメージ)

③コロナ禍で誕生。混雑回避

 コロナ禍の感染対策で誕生したサービスですが、現在でも多くの宿で活用されています。大浴場や食事会場までいかずとも、利用状況が客室のテレビやモニター・スマートフォンなどに表示され、混雑回避が可能な宿泊施設もあります。空いている時間にゆっくり温泉に浸かりたいという方にも喜ばれる、やさしいがすぎるサービスですね。

移動する前に、客室から利用状況が見られるのがうれしいポイント
移動する前に、客室から利用状況が見られるのがうれしいポイント

私が印象に残っているサービスは

 10年以上前に訪れた山口県のお宿では、時間をためるポイントカードがありました。例えば12時チェックアウトだった場合、10時アウトにすると2時間分のポイントがためられます。チェックアウトを前倒してポイントがいっぱいになったら宿泊券をもらえるそうです。早めにアウトするだけでお宿に無料で泊まれちゃうなんて、やさしいがすぎますね。

 現在このサービスは終了してしまったようですが、リピート促進にもつながる面白い取り組みだと思いました。

何度もお宿に訪れたくなるサービスです
何度もお宿に訪れたくなるサービスです

あなたにとっての“良いサービス”とは

 コロナ禍を経て、旅行のスタイルも大きく変化したと感じます。以前はよくあったいわゆる宴会も、近年はあまり見かけなくなりました。中には宴会場やバイキング会場を個室会場に変えたお宿もあります。

 そういった変化を、中には“さみしい”と感じる方もいるかもしれません。今回混雑回避のサービスをご紹介しましたが、旅先の露天風呂での見知らぬ方との会話を楽しみにしている方もいることでしょう。

 旅行スタイルが多様化していく一方で、お客様の選択肢も増えました。今、私達旅行業界従事者に求められているのは、お客様が自分好みのサービスのお宿やプランを選べるように、正しい情報を漏れなく提供していくことだと感じます。

寄稿者 高野亜理沙(たかの・ありさ)ゆこゆこホールディングス㈱広報/温泉ソムリエ

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