日本政府観光局(JNTO)は11月11日、フィンランド・ヘルシンキで10月31日に開催された「Finnish Travel Gala 2025」(フィンランド旅行業協会主催)で、日本が「International Travel Destination of the Year(2025年の海外旅行先大賞)」を受賞したと発表した。
この賞は、フィンランドの旅行業界関係者や一般消費者12,500人以上による、18万3,000件を超える評価を集計して選出されるもので、北欧地域の観光業界で権威あるアワードとされている。
日本は、四季の美しさや伝統と未来が融合する文化、多様な体験、安全性などが高く評価された。授賞式には約440人の旅行関係者が出席し、フィンランド旅行業協会会長やヘルシンキ市長、欧州議会議員らも登壇した。
JNTOによると、2024年のフィンランドからの訪日客数は約2万8,000人で、2025年は9月までに2万4,900人と前年同期比24.2%増のペースで推移している。
フィンランドは北欧の中で日本への直行便が最も多く、東京(羽田・成田)や大阪(関西)、名古屋(中部・夏ダイヤ)を結ぶ路線が運航されている。今回の受賞により、日本への旅行需要がさらに拡大することが期待される。
JNTOは「受賞を契機に、北欧市場に向けて日本各地の魅力を一層発信していく」としている。