Reeluは4月15日、自社内で運用してきた訪日観光ガイドの研修・認定制度について、外部事業者・関係者向けの見学受け入れを開始した。ガイド研修の全体設計から認定基準、現場デビューまでの育成フローを業界内で共有し、観光産業全体のガイド育成体制の強化につなげることを目指す。
訪日需要の拡大でガイド人材の育成が急務に
昨年の訪日外客数は4,268万3,600人と年間過去最高を記録し、訪日観光は量・質ともに新たな拡大局面に入っている。需要拡大を受けてガイド人材の確保・育成は業界全体の課題となっており、観光庁も地方部におけるローカルガイドの供給不足解消を優先課題の一つに挙げている。
全国通訳案内士の登録者数は2024年4月時点で2万7312人にのぼるが、実際にガイド業務に従事しているのはその一部にとどまる。人数の確保だけでなく、説明力・接遇力・対応力をどのように育て、見極めるかが問われている状況だ。
研修設計から現場デビューまでの仕組みを公開
今回の見学では、動画研修・現場マニュアル・ツアーテストの運用内容、認定基準と評価の考え方、現場デビューまでの育成フロー、質を担保するための運営上の工夫など、Reeluが独自に設計してきた一連の仕組みを公開する。
同社にはこれまで、「どのような研修をしているのか」「認定制度はどう設計しているのか」といった問い合わせが複数寄せられてきた経緯があり、観光庁で通訳案内士関連を担当する職員が視察した実績もある。
受け入れ対象は、観光事業者、旅行会社、ランドオペレーター、ガイド育成に関わる事業者のほか、自治体・観光関連団体、教育機関なども含まれる。見学の申し込みはReeluの申込フォームから受け付けている。
育成ノウハウを業界全体で共有する取り組みへ
代表の今野珠優さんは「現場で働く人の力が、観光体験の質を大きく左右する時代だからこそ、育成や評価の仕組みにも目を向けるきっかけになれば」と話す。自社の取り組みを閉じたものとせず、業界内で学び合える形にしていくことが観光産業の現場づくりに意義があるとして、外部公開に踏み切った。
Reeluは多言語対応が必要な現場に即戦力人材を1時間から呼べる完全審査制のマッチングサービスを運営しており、観光地や空港・駅、店舗での免税対応、展示会など訪日インバウンド対応の現場で活用されている。