足立美術館(島根県安来市)は7月21日から、夏の恒例行事となっている日本庭園の赤松の剪定作業を始める。9月下旬までの約2カ月間、庭園内の赤松約800本を手作業で整え、夏らしい涼やかな景観を演出する。
剪定は「摘み落とし」と呼ばれる手法で実施。不要な枝を切り落とした後、古い松葉を一本ずつ手で摘み取り、最後に竹製の手箒で幹を磨くことで、赤松特有の鮮やかな幹色を際立たせる。庭園の近景から遠景まで借景との調和を考え、場所ごとに葉の摘み具合を変えるなど、同館独自の管理技術も見どころとなっている。
8月17日から22日までは、同館庭園部の庭師7人に加え、鳥取県と京都府の庭師10人が応援に入り、総勢17人で作業を行う予定。普段は見ることのできない庭師の繊細な手仕事を間近で見学できる機会となる。
同館の日本庭園は、専属庭師が一年を通して管理している。維持管理の高さが評価され、米国の日本庭園専門誌が発表する日本庭園ランキングで、2003年の第1回から連続して日本一に選ばれている。